INTERVIEW出産でキャリア断絶!? フルリモートでキャリア復帰
株式会社カメレオン

今回お話を伺ったのは、出産を機にキャリアの断絶を経験したという、株式会社カメレオンで広報を担当する黒須さんと代表の西岡さんです。
現在は岩手にお住まいの黒須さんですが、フルリモート・フルフレックスで子育てと仕事を両立されています。
キャリアの断絶と復帰、その中で見つけた子育てと仕事を両立するために大切にしていることとは何でしょうか?

― 黒須さんは出産を機に退職を経験されたとのことでしたが、当時はどんなお仕事をされていましたか?

地域の活性化や魅力を伝えることをしたいなと思い、新卒で岩手県のメディア関係の企業に就職をしました。
その中では、なんでも屋さんというか様々な業務をしていました。ですが、その企業では出産後に育休を認められなくて…。

― 周りでも、育休をとられる方がいらっしゃらなかったのですか?

その企業では、産休・育休を取得して復帰した方がほとんどいらっしゃらなかったんですね。未婚の方や出産・結婚を機に辞めてしまう方が多かったです。
そこで「(休めるのは)一番長くても産休がとれるこの頃までです。」と言われてしまいました。育休が取れないのはおかしいと思って、外部の機関にも相談しました。
しかし、当時の自分の体調が思わしくなく、夫が転勤族で転勤を控えていたこともあり、パワーを使って雇用を継続できたとしても、復帰後にどれだけ長く働けるか分からないという不安があったので、退職をすることにしました。

― そこでキャリアの断絶が発生したんですね。
お子さんが産まれて、それだけでも大変なのに、さらに外部の機関と協力して会社と交渉するというのはとても体力・気力が必要ですよね。

自分の手元に何が残るんだろう? ここであきらめるのはもったいない

― セカンドキャリアを考えるきっかけはありましたか?

子供が生まれてから1年間はノーキャリアで子育てに専念していました。子供が1歳になる頃に、そろそろ自分のセカンドキャリアを考えたいなと思って職探しを始めました。
正直、退職したときは専業主婦も悪くないかなと思っていました。仕事も大変でしたし、今から考えると逃げの気持ちがあったと思います。
ただ、1年間子供と家の中で向き合って過ごすうちに、育児だけをしていると社会から断絶された気持ちになってしまって、すごく辛いなと感じていました。
今後、子供が親の手を離れたときに自分の手元に何が残るんだろう? 数年社会人を経験しただけで職歴が終わってしまうのは、自分に対してもったいないなと思いました。

― セカンドキャリアとしての就職活動は岩手県内で働くことを考えられていたんですか?

そうですね。岩手県内でできることを探そうと思っていました。
当時は、ちょっと自分の理想と異なっても、とりあえず受かったら入ってしまおうかなと、今から考えると軽率な転職活動をしていました。
そこで、人材コーディネーターの職に就いて、地域の活性化のために都内の学生さんに県内の企業にインターンに来てもらったり、県内の企業や岩手県そのものの良さを知ってもらう活動をしていました。

― 人事コーディネーターというと、以前のお仕事内容とは異なりますが、キャリアチェンジに違和感はなかったんでしょうか?

前職で県内のことに関しては毎日隅々まで取材していたので、ここの地域にはこんな魅力がある、この方にお話を聞くと面白いとか、ネットでは調べ切れない情報が自分の中に蓄積されていて、これを別の職業で活かしていきたいという気持ちでした。
ですが、この業界で長くキャリアを積んでいく絵が自分の中で浮かばず退職をしました。その後にもいくつかの職を経験して、現在に至ります。

― 差し支えなければ、その後に退職をした理由にはどんなものがありましたか?

労働環境が子育てをしながら続けることに対して、難しい状況になってしまったことがあります。
例えば、子供が風邪をひいてしまったときに、リモートでできる業務内容でも他の人にとって不平等だからという理由で認められなかったりということもありました。

― 現在働いていらっしゃる株式会社カメレオンさんは東京の会社ですが、出会いはどんな形でしたか?

弊社が提供しているキャリドラというサービスを知ったのがきっかけです。そこで、代表の西岡さんともお話する機会があり、お話をしていく中で現在に至ります。

こんなに良い環境で子育てをしながら働く方法ってあるんだな

― 現在はどんな業務を担当されていますか?

広報として主にプレスリリースの作成をして、情報の発信を担当しています。
1社目の時に企業のプレスリリースをたくさん見てきました。中には「ここにもうちょっと情報を入れたら、取り上げてもらえるのに」など、情報を受け取って取り上げる立場からもの足りないと思うことがありました。
そういった部分を自分が補って取り上げてもらえるようにできる広報になりたいという思いがあります。

― 今はフルリモートでお仕事をされていると伺いました。育児との両立をされていると思うのですが、実際に経験されていかがですか?

今の環境はとても働きやすくありがたいなと思っています。こんなに良い環境で子育てをしながら働く方法ってあるんだなと思いました。
前にいた企業で「自宅で仕事をするのは、他の人と不公平になるから」と言われたり、制度が整っていなかったりといった経験をしてきましたが、今は正反対ですね。
子供が一番手のかかる時期に仕事との両立をどうするのかは、男女関わらず、子供を持つ人に降りかかる問題だと思います。
私はそこをフルリモート・フルフレックスという方法で解決できたと感じています。

稼げる、成功するキャリア形成のために 「キャリドラ」

― ここからは、代表の西岡さんにもお話を伺います。御社のサービス「キャリドラ」はキャリア支援のサービスとのことですが、始めたきっかけを教えてください。

私自身、採用に関わる業務を担当していて、採用面接や1on1などをよく行っていました。
面接で能力は高いのにアピールがうまくない方や、自己分析が正しくできていなくて他の業界だったらもっと活躍できるだろうという方を見て、もったいなさを感じていました。
また、1on1を実施してみると、漠然としたキャリアプランしか持っていなかったリということもあり、キャリアプランを考えることに対して知見の少ない人が社会に多いのではないかなと思いました。そこで、この2つを強化できるサービスができないかなと思ったのがきっかけです。

― 自己分析って難しいですよね。

皆さん自分で一回やろうとするんですけど、客観的な意見が無かったり、まわりの人も自分と似たような属性の人が多いと(自己分析が)深まらないという事態も出てきます。
そこに対して、弊社ではフレームワークに基づいて支援をしています。

― サイトを拝見して「年収UP」という言葉が出てきたので、少し構えてしまったのですが、あえてそういう表現を使ってらっしゃいますか?

そうですね。あえてです。(笑)
申し込んでいただくとゴール設定が必要になってくるのですが、最も還元できて価値の高いものが何かと考えた時に、年収というのが1つ分かりやすい指標だと思っています。
実際にその人にあった仕事でスキルが活かせて、楽しく働ければ必然的に年収というのは上がってくる可能性の高いものだと思っています。それを実現するためにプロセスも含めてコミットしていく、弊社の覚悟を表した部分もあります。

戦略上、フルリモート・フルフレックス、兼業は有効な手段

― 御社の社員のみなさんは兼業で関わっている方も多いと伺いました。

戦略上、兼業も含めてOKにした方がいいだろうなと思っていました。
弊社のサービスは人対人で価値が発揮されるものなので、とにかく優秀な人に加わっていただきたいと思っていました。その優秀な人をどうやって集めるのかを考えたときに、まだまだ立ち上げたばかりの会社ですので、普通に人を募集しても難しいだろうなと思っていました。
そこで、フルリモート・フルフレックスという形を取り入れることで、黒須さんのように地方で働いていたり、働く時間に制約があったりと、能力が高いのに活躍の場が限られている方にアプローチできる状況にしています。さらに兼業をOKにすることで、通常ではありえないようなハイキャリアの人材にも参画して頂けたりしています。

― フルリモートやフルフレックスといった働き方をしていると、コミュニューケーションの面で課題が出る気もしますが、何か工夫や気をつけていることはありますか?

事業のスタートからリモートを見据えていたので、社内制度などもすべてリモート前提のものになっています。例えば、評価制度はかなり実績に依存する形になっています。
チームワークの部分は、対面で仕事をするよりどうしても弱くなる部分かなと思うので、情報共有に様々なツールを駆使して、会わなくてもみんなの状況が分かるようにしています。

― 黒須さんはフルリモートで仕事をする上で工夫や気をつけていることはありますか?

今、自分が何をしていて、どれくらいで終わるのかという見込みや考えていることの共有をするようにしています。
共有フォルダで自分の進捗状況を共有し、わざわざ聞くまでもないけどちょっと気になるという方が確認できるようにしたり、マニュアルには無いけれど細かいところを確認できるように気をつけています。

― 今後のサービスの展望について教えてください。

サービスを利用した方が結果を得られることが多くなってきていますので、これを維持しながらより多くの人にサービスを利用していただけるようになればと思っています。
そして、国内のコーチング市場で1位をとれるようになりたいと思っています。
今後は、実際に転職をして年収が増えたという方に、自分の収支状況を確認したり、きちんと資産を形成していきましょうというようなサービスを展開できたらと思っています。

― キャリア支援と資産形成の支援というと、長いスパンで人生に寄り添うようなことを目指されているのですね。

そうですね。人生の重要な箇所でお手伝いできるというのが目指すべきところだと思っています。

これからの働き方

― 黒須さんが子育てしながら働く上で、大事にしていることを教えてください。

自分自身をすり減らさないことですね。
仕事をする上でお客様に寄り添うことやプロ意識でやらなくてはいけないことは出てくると思いますが、その中でも自分を大切にすることは、今までの経験での中で大事なことだと思っています。
組織の中にいるから上に従わないといけないんだと思っていた時もありましたが、そうするといつか自分が疲れたり、限界が来てしまうと思います。今の職場は全くそういうことが無いのですが、自分が乗り越えなくてはいけない壁がある中でもきちんと自分を大事にしようと思っています。

― 黒須さんの今後の働き方についての展望を教えてください。

どういう状況になってもプライベートも仕事も大事にできるような生活・人生でありたいなと思っています。できるのであれば、自分にしかできないものを突き詰めていって、誰かの役に立っていくことができればなと思っています。

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MINA

仕事もプライベートも充実させたい! と思って最近転職。インドアのアウトドア派。面白そうと感じたらまず行動がモットー

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