もし明日、災害が起こってしまったら… あなたはどんな行動をとりますか?
記憶に新しい能登半島地震。そしてマグニチュード9.0の巨大地震である東日本大震災。日本は常に地震に脅かされる国であり、近年の異常気象でいつなんどき、どんな災害が起きてもおかしくない状況となっています。
他県で災害が起き、慌てて一時はたくさん防災の備えをしますが、今現在、モノや情報はアップデートさせていますか? 自宅に水や食料のストックを常備しているものを、定期的に見直す “ローリングストック” はもちろんのこと、ハザードマップなどの情報も常にアップデートされています。「最新の状態で備えている!」と思っている方は、外出時で起きたときの場合の対策も、きちんと備えられているでしょうか? 災害が起きたときに、家に必ずいるとは限りません。この回では、出社(外出)時に災害が発生したときの行動や、備えるべきことについて、お伝えをしていきたいと思います。
災害時の帰宅や外出時の備えについては、事前の準備と冷静な行動が重要です。
今後、必ず起きるといわれる災害。万が一外出場所での対応について知識があれば、落ち着いた行動がとれます。最善の行動をとることができるよう、共有できればと思いますので、お付き合いください。
1. 外出時に災害が発生。どんな行動をとるべき?
(1) 冷静になる
まずは深呼吸を。災害発生時、まず落ち着いて行動することが、最も重要です。焦らず、周囲の状況を確認して行動しましょう。「そんなこと?」と感じてしまいますが、人は予想外の出来事の前では、70~75%の人が“全く動けなくなり、呆然と立ちすくんでしまう”のです。なにも行動できないまま巻き込まれてしまう可能性や“パニック状態”に陥り二次被害が起こるので、冷静に素早い判断を。
(2) 自分の身を守る
自分と周囲の安全を確保することが最優先です。
- 地震ならまずは「姿勢を低く、頭を守り、動かない」を実践。机の下に隠れるか、落下物に注意
- 津波の恐れがある場合は、高台やビルの上層階へ避難
(3) 家族や周囲の人との連絡を取る
家族や友人と連絡を取り、安否確認をします。ただし、電話回線が混雑する可能性があるので、LINEや災害用伝言板(171番など)を活用
(4) 情報収集し、必要な行動を取る
- スマートフォンやラジオで最新の災害情報を確認。NHKや気象庁の発表を頼りにする
- 周囲の人や職場の指示にも耳を傾ける
(5) 避難の判断
安全が確保できたら
- 会社や公共施設の避難計画に従う
- 近くの避難所へ移動
- 帰宅する
いずれかの確認した行動をとります。
帰宅を選択する場合、電車やバス、道路の状況を確認することが大切ですが、インターネットが繋がらない、もしくは公共機関も安全確認を行えるまで停止している可能性が高いため、情報が停止している可能性もあります。交通機関が停止している場合は、徒歩や自転車など、代替手段を考えましょう。
おすすめの避難場所検索サイト
避難の判断を行う際、避難所や帰宅ルートを把握している人は、とても少ないのではないでしょうか。携帯が繋がらなければ、マップで帰宅ルートも設定できませんし、避難場所も検索することはできません。自宅、勤務地の避難場所は必ず事前に把握しておきましょう。
各自治体のHPにもありますが、Yahooの避難所マップは一括で検索できるので便利です!
画像出典:避難場所マップ
2. 入れておこう。おすすめ防災アプリ
NHKニュース・防災
リアルタイムの災害情報、地震速報、避難情報が確認できる。プッシュ通知も便利。
Yahoo!防災速報
地震、津波、豪雨などの速報を地域別に通知。避難所の場所も検索可能。
気象庁公認アプリ キキクル
気象庁から「キキクル(危険度分布)」通知サービスの協力事業者(5社のうちの1社)に選定。天気予報に加え、地震や津波の詳細情報を提供。
Safety tips
外国人向けに作られたアプリですが、もちろん日本語も対応◎
LINE
安否確認や情報共有に便利。災害時には通信が不安定でもメッセージが届きやすい。
3. 実践! 自力で歩いて気付いた、帰宅ルートの確保のために必要なこと
今回、実際に「自力で帰宅」を選択したと想定し、TUDOI編集部がある表参道駅→学芸大学駅まで歩いてみました。距離にして5.5㎞、電車は15分くらいの距離です。
そこまで長い距離ではありませんので、ややゆっくりペースで歩き1時間ほどで到着しました。ここからは、実際に歩いてみて「しんどかった&必要と感じたこと」 「その解決策」などを、まとめていきたいと思います。
以下、想定した帰宅時の状況です。
< 状況 >
帰宅ラッシュの時間に災害に遭遇。人で溢れかえっている状態。携帯は電波が繋がらない。普段はすぐ電車に乗り直行直帰のため、近隣の土地勘がほとんどない。
歩いている際に感じたしんどかった&必要と感じたこと
[ そもそもどうやって帰るのか、道が分からない ]
出だしから「うそでしょ?」と思われてしまう内容ですが、普段からGoogleマップに頼りっぱなしの生活をしている場合、オフラインの状況は死活問題です。
(GPSは使えますが、地図は全く表示されない)
・ 対応策 ⇒ オフラインマップ機能がついているアプリを活用しよう!
電波がない状況でもオフライン機能がついているアプリがあれば、電波やデータ容量を使わずに確認することができます。GPSは電波関係なく表示はされるので、地図さえ表示されれば、どの方向に進むべきかを、自然と確認できます。しかし事前に地図として表示したいエリアをダウンロードする必要があります。オフラインではダウンロードできませんので気を付けましょう。
[ 歩くのが疲れる ]
例えば、歩道にも瓦礫やガラスなどが散らばっている可能性があります。精神的にも不安定な状況で歩くのは、予想以上に身体に堪えます。また靴もスニーカーは快適ですが、ヒールやビジネスシューズなど、長時間は中々シンドイものがあります。
・ 対応策 ⇒ 可能であれば外出時は歩きやすい靴、または社内に置き靴を
[ のどが渇く ]
30分ほど歩いていると喉の渇きを感じました。また、人はストレスや緊張状態に陥ると、喉が渇きやすくなります。その際、水分補給ができないと、さらにストレスが増えイライラした状態に…。
・ 対応策 ⇒ 飲み物は常に持ち歩けるのが理想。もしくは災害対応自動販売機が設置されている場所の把握を
最近は地震などの災害が起きた際、商品を無料で取り出せる自動販売機が増えています。指定避難所や公共施設などの屋内で設置させていることがほとんどのようなので、生活圏の何処にあるのか確認しておき、有事の場合は活用しましょう。
[ トイレに行きたくなる ]
日本は比較的どこでも無料でトイレを借りられますよね。コンビニや公共施設などの場所も確認しておきましょう。ただ行列になっていたり、使用できなくなっていたりする場合もあるので、トイレが心配な方は携帯ミニトイレをもち歩くのも、良いかもしれません。
(他にも色々なメーカーから出ているので、1つ持っておくと安心)
帰宅ルート確保のために必要なこと
帰宅ルートは大まかに把握しておくのが大切。オフラインマップを活用するのも手段として有効ですし、方向音痴でない方なら、大通りをある程度把握しているだけでも十分自力で帰れるようです。しっかり災害対策を万全にしているという、あるTUDOI編集部員は「曲がる場所のポイントだけ把握している」とのこと。細かく覚えられないので、分かり易い場所をポイントごとに覚えると良さそうですね。
改めて感じたこと : 事前の想定&準備がとても大切ということ
家に災害用の準備や備蓄をしている方は多いかと思います。そして避難場所も、自宅近辺であれば把握できているかと思いますが、外出中などで起きた場合も、きちんと想定しておくことも大切です。
再度この準備ができているのか確認していきましょう。
(1) 帰宅支援マップの作成
- 自宅や職場周辺の帰宅支援マップを作成し、避難ルートや避難場所を確認しておきます。
- 各所の災害時のルール(通行禁止区域、避難指示場所など)も事前に調べておきましょう。
(2) コミュニケーションの取り決め
- 災害時に何をするか、どこで合流するか、家族との連絡方法を前もって決めておきます。スマホや家電が使えない場合に備えて、公共の電話や郵便局、近隣の避難所に行く計画を立てておくのも良いでしょう。
今後、どこかのタイミングで必ず起こるであろう災害に向けて、1人1人がきちんと備え行動をすることで、1人でも多くの人が助かるよう、しっかり備えていきましょうね。


リモートメインから出社する方向へ切り替え中。マイホームを郊外に購入したので往復2時間半の通勤にゲンナリしている。家に帰ってから飲むビールが至福の時間。

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