「育児もキャリアも両立したい！」でも一人の力では限界が…。TUDOIで過去に取り上げた「ベビーシッター補助金」とは？ 　の記事の閲覧数が常に上位であることにもあるように、働くママたちがいかに「有事の際の預け先確保の困難さ」「子連れで仕事をする難しさ」を感じているかが伺えます。金銭的な理由や、子供の体調不良などで仕事を頻繁に休むことに対しての心苦しさから「子供を授かること対しての不安」 「2人目が欲しいけれど、仕事との両立を考えると躊躇してしまう」との声も聞こえてくるようになりました。

そんな悩めるママ（パパ）に朗報です！　育児とキャリアの両立をサポートしてくれる補助制度が近年拡充傾向に◎　国としても若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでに少子化傾向を打開すべく段階的に施策を発表しています。
知らなきゃ損損！　今回は2025年にさらに充実された内容を一緒にチェックしていきましょう。

①「妊娠のための支援給付」

＜対象者＞
妊娠している方
＜どんな制度？＞
妊娠・出産の困りごとの相談支援

妊娠届出時に市町村へ申請→５万円
妊娠中後期に市町村に申請→妊娠中の子供の人数×５万円

２度の給付の他に、相談を通じて利用できる制度やサービスを多岐に渡って幅広く提案してくれます。継続的な相談支援を目的としているので、希望すれば定期的に相談することが可能です。

➁「出生後休業支給給付」

＜対象者＞
夫婦
＜どんな制度？＞
夫婦で14日以上の育児休暇を取得する場合、最大28日間休業開始前賃金13%相当額が給付される

今までは社会保険料の免除としても実質手取り80%相当だったのが、100%相当と働いていたときと同じ金額を受け取れるようになりました！

➂「育児時短就業給付」

＜対象者＞
時短勤務により賃金が低下した、2歳未満の子を持つ従業員
＜どんな制度？＞
時短勤務で支払われた賃金の原則10%が給付される。時短勤務の賃金と給付額の合計は、時短前を超えないように調整される

賃金の低下を理由に時短を迷っていた方にとって朗報ですね。

④東京保育料無償化

＜対象者＞
東京都に住む全世帯対象
＜どんな制度？＞
（東京都）０～２歳の第１子の保育料が無償化
（国の支援）住民税が非課税世帯の子供のみ無償化の対象

東京都の無償化は、所得制限なし！　
2025年9月から開始されます。

⑤児童手当の拡充

こちらは2024年10月から実施されています。
制度改正後に新たに申請が必要な方もいます。各自治体から封書は送られていると思いますが、見落としていると損してしまいますので以下に該当しないか確認しましょう。

▼申請該当者

• 高校生の年代の児童を養育している方
• 所得上限限度額を超過し、児童手当も特例給付も受給していない方
• 施設等受給資格者である方でその委託等されている児童のうちに、高校生年代の児童がいる方
• 児童の兄姉等について監護に相当する世話等をし、その生計費を負担している方
• 新たに施設入所等児童となるものがいる方

出典:もっと子育て応援！児童手当

～他にも充実した、こども・子育て支援があります～

産後ケア事業

出産後1年未満の産婦とその子供に対するサポート。
こちらは2024年度末までに全国展開できるよう目標とされており、国からの財政支援もされています。制度として「産後ケアの一環として、宿泊や訪問相談などを受けられるサービス」となっており、有料が多いですが、補助金を出してくれる自治体もあるので産前に確認していくと良さそうです。

こども誰でも通園制度

保育所等に通っていない6カ月～満3歳未満のこどもを預けられる制度。25年度は希望自治体のみですが、26年度より全国実施となります。

安心の保育対応人数

認可保育で児童をみる保育士の人数が増えました。
1歳児　　6対1→5対1
4.5歳児　30対1→25対1

子の看護休暇

対象年齢を未就学児→小学校3年生まで引き上げ。学級閉鎖等や入園（入学）、卒園の取得事由の拡大がされたので、有休を子の行事で消化する必要がなくなりました。

今後も拡充していく子育て支援

画像出典:こども未来戦略（リーフレット等）

妊娠時の身体やお金の不安。さらに出産後の育児や働き方の不安、就学後のサポートなど今後さらに強化する方針を国としても打ち出しています。こども・子育て応援MAPはとても見やすくできており、各項目の詳細も記載されているので気になるところはチェックしてみてください。

制度を活用して、もっとラクに・もっと楽しく子育てを！

2025年の日本は「子どもを産み育てやすい社会」へと大きくシフトしています。忙しい毎日を頑張るママ（パパ）こそ、こうした制度をしっかり活用して、負担を減らしていきましょう！
また、同年代の子を持つ親や、サポートセンターの方と話をすることでネットに出ていない穴場の情報や、子育てのあるあるの共感など思いのほか気分転換や有益な情報を得たりします。年代の近い子供たちが集まるコミュニティや支援に、思い切って参加することも想像以上にオススメですよ。