品川駅港南口を出ると目に入る「KOKUYO」の文字。
リモートワークの浸透により、オフィスの縮小・オフィス不要論なども話題になる中、2021年２月にOPENしたコクヨの品川新オフィス「THE CAMPUS」に潜入しちゃいました！

今回案内をしてくださったのは、広報室の片桐さん。
『自社ビルをリノベーションする新オフィスの具体的な計画は2019年にスタートしました。“みんなのワーク＆ライフ開放区”をコンセプトに街に開かれた場を持つ、“働き方の実験場”となる場を計画しました。』
しかし、実際に工事に着手する時期に新型コロナウイルスの流行が始まったのだとか。
『本当は、より街に開けた施設を設ける計画もあったんですが、どうしても計画を見直さざるを得なくなったのは残念です。』

どこで働くか＝オフィスで何をするか？

“働き方の実験場”とはどういう意味なんでしょう？　実際に社員の皆さんが働いているLIVE OFFICEを見学させてもらうことに！
4～９階までのオフィスの入り口には気になる言葉が。「企む」「試す」…？

実はLIVE OFFICEは、フリーアドレスはもちろんのこと、部署ごとに階が決まっているのではなく、取り組む仕事の内容・なりたい自分のモードによって、自分で働くフロアを選ぶ方式なんだとか！
各階には、入口のコンセプトにマッチした空間が広がっていました。

７階「試す」フロア

製品のカタログや資料、生地の見本がずらっと並べられています。主に製品の開発など、実際に手に取って考えたり作業をするときに活用されるフロアなんだとか。

６階「遊ぶ」フロア

このフロアにはイベントや発表会ができるスペースも。
壁際には、ボードゲームや雀卓（！？）もあり、チームを超えたレクリエーションの場としても活用できそう。

４階「捗る」エリア

４階はガラッと印象が変わり、スタイリッシュでハイテクな雰囲気。徹底した集中ワークができるように、モニターや高機能チェアなどのハイスペックな作業環境が整っていました！
この、まるで飛行機のビジネスクラスみたいなスペースにアシスタントのN君のテンションも爆上がり（笑）

なんのためにオフィスがあるのか？　という質問に対して、こんなに明確に答えを出している空間は今まで見たことない！
集中したいときに周りがざわざわしているのも嫌ですが、だれかとフランクに話しながら進めたいときに周りが集中モードなのも寂しいですよね。
自分のモードと同じ人がいる空間で働くと、仕事の効率も上がるように思います。

街に開かれたオフィス

南館の１階には、一般の人も利用可能なパブリックエリアが広がっています。取材したときもお仕事中の方もいれば、COFFEESTAND.OTTENの飲み物片手にくつろいでいる人も。

もちろん、ただのパブリックスペースではありません。前回の記事で紹介したコクヨのオフィス家具を体験できるほか、なんと、コクヨの文具も使えちゃうんです。

この画像、テンション上がりませんか？　ちなみにMINAは爆上がりでした。（笑）
家には無い、ながーい定規や業務用のホチキスなんかもあります。
近くには、訪れる人々のコミュニケーションハブとなり、新しい出会いや出来ごとを生み出していくコミュニュケーターさんのいるCOMMUNICATOR’S DESKもありますので、使い方が分からなかったり、困ったときは相談できます。

ママの休憩中に子供が塗り絵を楽しんでいることもあるんだとか。こんなにいっぱいのペンがあったら、子供は楽しくて仕方ないかも。

実験は続いている

新オフィスがOPENしてから約5カ月、片桐さんによると、まだまだ実験中なんだとか。
『定期的な社員へのヒアリングの他、オフィスの使用状況はリアルタイムで記録されているので、客観的なデータとしての分析も行っています。
また、日々のちょっとした課題やお客様、社員からの意見は、コミュニケーターを中心にすぐに改善するように努めています。』

今後の計画については？『街に開かれたを体現するイベントや集客が大々的にできないことが課題というか悩みです。コロナ次第ではありますが、「PASS THE BATON MARKET」のように、外部に開いたイベントなどを実施していきたいです。』
※PASS THE BATON MARKET…企業のデッドストックや規格外品、“訳あって” 倉庫に眠っていた未活用のアイテムを集めて販売するイベント。

試して、分析して、改善してを日々続けていくコクヨの新オフィスで今後どんな展開がされていくのか、楽しみですね。
（MINAはコーヒー片手に１階のスペースで文具を堪能するつもりが、打ち合わせのため泣く泣く会社へもどりましたとさ）