COLUMN働くママがぶち当たる「小1の壁」の現実

前回は、これから小学校に通うことになるお子さんをお持ちの働くママたちに、小学校に上がる際に立ちふさがる『小1の壁』について、どんな不安があるかを聞きました。
学童のこと、PTA活動のこと、仕事との両立のことなどなど、不安に思うことはたくさん・・・。
そうすると、実際に小学校に通うお子さんをお持ちの働くママにお話しを聞きたくなります。
そこで、今回は今年小学校1年生になったお子さんをお持ちのWさんとTさんに、その『現実』について赤裸々にお話しをきいちゃいました。

はたらくママたちプロフィール

[Wさん]以下:W
子供:7歳の男の子
業務内容:お客様の予算実績管理サポート
時短勤務・在宅勤務中

[Tさん]以下:T
子供:6歳と4歳の男の子、1歳の女の子
業務内容:お客様の収支管理にまつわる業務
時短勤務・基本は在宅勤務(月末月初は出社)

― 小学校は無事に2学期が始まりましたか? (取材は2021年9月上旬に実施)

W1日から2学期が始まったけど、分散授業で1日ごとになっています。その通知が来たのが先週末だから、金曜日の夜だったかな。

Tうちは夏休み最終日に臨時休校が決定し、翌日からオンライン授業になりました。

― 結構ぎりぎりですね。各家庭の対応が大変そうです。

Wでも、学校側も配慮してくれて『緊急受け入れ』という形で学童がはじまる時間まで学校の空いているところで受け入れてくれたりしてますね。

T幸い、学童は朝から開所してくれましたが、できる限り登校自粛を要請されていました。学校でコロナが出てしまうと、保健所の調査で4日間くらい、学童含めて突然自宅待機になることもあります。

小1の「壁」不安だったこと

― これから小学校に上がるお子さんをお持ちのお母さんからは、学童やPTA活動などの不安を聞きました。お二人は何を不安に感じていましたか?

W私も同じように、何を基準にして学童を選ぶかや、PTAなどの日中にある活動のこと、保育園と違って先生との連携や連絡がうまくいくのかを不安に思っていました。

Tうちは長男が小学校に上がるタイミングで引っ越しをしました。なので、入学する小学校や学童の情報が事前に分からない不安はありました。でも、そういう状況なので「出来ないものは出来ないから、出来ることをやろう」という感じでしたね。

― 学童は民間か公営か? という話が出ていたんですが。

Wそこは私も事前に一番考えたけど、民間は値段の幅や特色など選びきれなくて。
時間的にもギリギリ間に合うから、結果公営に落ち着きましたが不満はないですね。
公営だと小学校の友達もそのままいるから、子供も一緒に遊べて楽しいと言っているし、小学校に併設されているのが一番安全・安心だなと思っています。
PTA
の活動はコロナの関係で対面での活動が減っていたりして、まだ様子見ですね。
先生との連携でいうと、予期せずぶちあたったトラブルの結果、結果的に先生方と密なやり取りが必要となったことでよい関係が築けています。食わず嫌いせず、最初から積極的にかかわっておくほうがメリット多いと思うな。

T実は民間の学童に関しては、長男が3歳のころからリサーチを始めてました。当時は引っ越しする予定ではなく、地域的に公営の学童に入れない可能性があったので、民間の学童の見学に行ったりしました。そういう下調べがあったからこそ、(引っ越しをしても)不安は少なかったかもしれませんね。今は通っている小学校の中にある公営の学童に通っています。

― 3歳から! 早いですね。

T年間いくらというお金はかかりますけど、民間の学童だと3歳から入る予約ができるところもあるんですよ。

予想以上のこと・全く予期せぬ事態が大変

― 実際にお子さんが小学校に入られて、一番大変だと感じていることは何ですか?

T一番は「お弁当作り」です。覚悟はしていたものの、思ったより頻度が多くて…。
友達や会社の先輩から「お弁当作り大変だよ」「仕事から帰って毎日の宿題を見てあげるのは大変だよ」という話は聞いていたので、この2点の心づもりはしていたのですが、お弁当は想像以上でした。保育園は331日までで、小学校は4月6日くらいの始まりなので、まずその期間がいきなり学童なんですね。小学校に入る前にまず学童なので、4月1日からお弁当が必要でした。入学式の後にすぐ給食が始まるかというと全然始まらなくて、結局4月の中旬まで始まらないので「こんなにもか~」と思いました。

W一般論ではなく、うちの問題ですが、子供が学校生活になじめていないことが一番大変です。保育園まで発達の遅れとか集団生活になじめないとか、そういうのが皆無だったので完全に盲点でした。学童やPTAのこととか事前に不安だと思っているところに壁があったらまだ良かったけど、完全に油断していたところにすごい壁があったことで、自分の気力体力が全部持っていかれている感じがします。

― 現役の小学生ママが何を大変だと思うか、細かいことも含めて知りたいという声が多かったです。

W先輩ママも言っていたけど、事前に心配していたハード面ではなく実はソフト面の方だったというか。原因は分からないし、いつ終わるのかも分からない。でも現実に起きているから対応しなくちゃいけないし、学校から呼ばれたら行かなくちゃいけなくて、コントロール不能で先が見えないことに精神的な負担を感じます。

子供の能力を調べるテストみたいなものも受けていて、結果次第では、普段通っているのとは違う特化したクラスに週1回通うという選択もあるんだけど、それに通うとなったら平日の昼間に親が付き添わなくちゃいけない。
もしそうなったら、いよいよ、平日の日中に子供のことで定期的に仕事ができない時間ができることを前提で働かないといけなくなるんです。
今はたまたま、在宅勤務で前の部署から異動して仕事が落ち着いていたからやっていけているけど、これがもし前の部署のままだったら心が折れて辞めていたかもしれないです。

Tお弁当以外だと持ち物の準備の指示が多くて、小学1年生ではまだ自分だけではできない部分もあるので、忙しい中での準備はヘビーでしたね。

あとは、小学生になったら自分で学校に行って帰ってくると思っていたけど、最初の1ヶ月は登校の補助が必要で、学校まで(親が)送ってくださいと言われました。当時、下の子たちが別々の保育園に行っていたので、もうしっちゃかめっちゃかで「どの順番で、誰を送ればいいの!?」となっていました。
地域差があると思うけど、学童も延長で預かってはくれるものの、18時を1分でも過ぎると迎えに行かなくてはいけなかったり、台風の時はお迎えの要請が来たりなんかもしますね。

夏休みの勉強を手作りで

― 夏休み期間も学童に行かれていましたか?

Wそうですね。夏休み期間も行ってもらっていました。

Tうちの学童では「毎日50分間の学習の時間があるので、子供にとって難易度が適切で適量な勉強道具を用意してください」と言われました。学童の指導員さんはいるんですが、勉強を見てくれることが専門なわけではないので。
最初は市販のドリルを持たせてましたが簡単すぎたり、難しすぎたり、難易度の調整が難しくて、結局手作りをしていました。
子供が飽きないように楽しくできるものをと思いながらも、毎日のことだったので地味に大変でした。

在宅勤務ができるかどうかはキーポイント

― お二人とも、現在は在宅勤務がメインだと思うのですが、学童が無いと仕事との両立は厳しいですよね。

W無理ですね。昨年、保育園の最後の年でコロナの影響による登園自粛がありました。
子供の性別とか性格にもよると思うけど、うちはほんとに無理でした。割と頑張ったと思うけど親子ともにメンタルの病気になるかと思いましたね。

T在宅勤務はありがたいです。1歳児を背負ったまま仕事をしている時もあります。子供がいる中で在宅勤務をしていると、話かけられて作業効率が落ちるという面があるので、会社や同僚に申し訳ないなと思いますね。今は急に明日休校となるときもあるので、これが出社前提だったら勤務できないなと思います。一緒に働いているメンバーには学校の休校になりそうな状況を逐一連絡したり、業務の進捗状況を事細かに共有しておくことで、急に休んでもなるべく迷惑が掛からないような状態にするようにしています。
保護者会や先生との面談もオンラインになっていて、在宅勤務だと中抜けで対応させてもらえたりしています。ただ、なぜか仕事が繁忙になる月末月初にあることが多くて、それはちょっと困っています。

時短かフルか、状況を見ながら選択できるように

― 時短勤務が小学生になるまでとなっているところも多いみたいです。

Wこうなるとは思っていませんでしたが、『小1の壁』という話があるくらいだから何かしらはあるかもと思って、私は予備的に時短を続けさせてもらいました。そうして無かったらどうなっていたんだろうと思うと…。個別に相談できない会社だったらとか、想像すれば怖いことはいっぱいですね。
その子によるし、いつ、どこで問題が起きるか分からない怖さ。もし、そうなったときは小学生になったから手がかからないなんて言ってられないです。

― フルタイムになるとしても、猶予期間があったらいいのかもしれないですね。

Wそうかもしれません。企業によってまちまちですよね。制度としてあった方がいいのか、個別対応にする方がいいのかは分からないですけど。

知っていることで不安は少し減るかもしれない

W私は、たまたま育休明けに子育て経験のある女性の上司がいる部署になって、色々お話しを聞けました。その時に聞いた引き出しがあったりするから、この状況になっても、まだましなのかもしれません。聞いていた話が自分事となったのかって。
なにも知らない状態だったら、ほんとに厳しいと思います。そういう可能性を心の片隅に置いておけば、まだましかもしれませんね。

T私はけっこう検索をして調べていた方なのですが、結局地域で特性も違いますし、やっぱりものによっては怖さや不安を誇張するものもあるので、そこまで信じなくてもいいかなと思います。ネットではなく、同じ学校や学童の先輩ママがいれば話を聞いておいて損はないと思いますね。

― 予想外のことが起こる可能性があることを知っておくだけでも、不安を減らすことができるのかもしれませんね。知っていたら、しょうがないと思えるかもしれないけど、知らなければ「うちだけ!」と思ってしまうかも。

W産後の状態と近いのかもしれませんね。「赤ちゃんと一緒に幸せいっぱい」みたいな姿は世の中にたくさん発信されているけど、実は寝れなくて精神的に大変な話って、当時はあまり知られていなかったので衝撃がすごかった。私は、そのギャップに精神的にやられたところもあったので、情報として知っているというだけでも、ちょっと救いになったりするのかもしれませんね。

― これはやっておいてよかったなと思うことはありますか?

T保育園のうちから毎日、10分15分くらい座って勉強をする習慣をつけさせていたことで、小学校の宿題に取り組むのはスムーズだったかなと思います。ただ、うちの学童は宿題を見てくれるのでそこは予想外でありがたかったです。
その習慣もメインは「勉強って楽しいね」「出来るようになったらかっこいいね」とか、子供をのせるような方向でやっていました。

やっぱり、学校や学童に行ってもらわないと仕事ができないので、1番は「学校って楽しいね」「学童って楽しいね」と刷り込んでいくことが大事だと思います。「給食何が出るんだろうね?」「先生どんな人だろうね?」から始まり、子供の気持ちを盛り上げていくようにしました。おかげで、学校にも学童にも楽しく行ってくれています。

― 色々なお話し、ありがとうございました!

お二人からお話しを伺いましたが、リモートで勤務をできるかできないかは、子育てをしながら働く上で大きなキーポイントとなりそうです。小学生になるというのは、子供にとって大きく環境の変わるタイミングで『壁』は親だけでなく子供自身の気持ちにもあるのかもしれません。壁に備えることだけでなく、壁の高さを埋めていくための下準備もポイントになりそうですね。

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MINA

仕事もプライベートも充実させたい! と思って最近転職。インドアのアウトドア派。面白そうと感じたらまず行動がモットー

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