COLUMN「男たるもの」「男だから」「男らしく」はもうやめて…男性の生き辛さにもフォーカスを…11月19日は「国際男性デー」

みなさん、国際男性デーって聞いたことありますか? 
11月19日の「国際男性デー」は、“男性や男子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日” の記念日となっています。
3月8日に制定されている「国際女性デー」に関しては、毎年たくさんのイベントや活動が行われているので、ご存じの方は多いかもしれません。
しかし「国際男性デー」はまだまだ知っている方は、少ないのではないでしょうか。
「フェムテック」という言葉も普及し始め、女性の身体の悩みを技術の力で解決しようなどと、様々な製品やサービスが開発され、つい女性の辛さばかりに目を向けられる中、最近では「メンテック(オムテック)」という言葉が浮上し、男性特有の悩みや症状をサポートする動きも高まってきています。そう、悩みや症状を抱えているのは女性だけではないのです。
そこで、今回は啓蒙活動が少しずつ広まりつつある「国際男性デー」とは一体、どういった記念日なのかをお伝えしていきたいと思います。

国際男性デー。いつから始まった?

1999年からカリブ海の島国トリニダード・トバコで始まったとされています。

60年代から男性国際デーへの関心はあったものの、世界的な動きとなったのは90年代以降のようです。11月19日を記念日とし、中国、アメリカなど36ヵ国で記念イベントが行われています。
しかし国際男性デーは現在のところ、国際機関で正式に制定されてはいません。一方、国際女性デーは国際機関で正式に制定された国際デーです。
なんだかややこしいですが…「国際女性デー」は国際デーとして国連(加盟国数193ヵ国)で制定され、世界的に発信を行っていますが「国際男性デー」は今のところ国際デーとして認定されていないので、世界36か国において記念日として制定している、ということです。
国連で制定されることにより、毎年定められた日に全世界の団体・個人に呼びかける日となるので、そこで規模や認知度が変わってきそうですね。

「男」にカテゴライズされることによる生きづらさ

国際男性デーは “男性や男子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日” となっているというお話をしましたが “男らしさ” “男だから” というレッテルは、ジェンダーレスで平等な社会を目指している昨今でも、当たり前のように言われる場合があります。 LEAN IN Tokyoによるアンケート調査によると男性の8割近くの男性が「男だから」という固定概念やプレッシャーにより「生きづらさを感じたことがある」という結果に。

40代以上の世代は特に親から「男なんだから、女の子を守ってあげなさい」「レディファーストができる男になれ」「男は仕事、女は家事」と当たり前のように、刷り込まれてきたのではないでしょうか。「男という概念」が当たり前のように、生活に浸透していた時代ではありましたが、子供ながらに「女の子は特別待遇が多い気がして羨ましいな」と漠然と感じた記憶があります。
さて、LEAN IN Tokyoのアンケート調査を基に “生きづらさを感じる” 点を詳しくお話していこうと思います。

「生きづらさを感じる」事柄は、年齢によって違う

「男」としてカテゴライズされることで、生きづらさを感じる点としてのアンケート結果です。以下は年代ごとに多かった回答になります。
20、30代
・デートで男性がお金を多く負担したり、女性をリードすべきという風潮
・男性が弱音を吐いたり、悩みを打ち明けることは恥ずかしいという考え方
30・40代
・男性は定年までフルタイムかつ正社員で働くべきという考え方

・高収入でなければならないというプレッシャー

年齢が上がるにつれ、仕事と家庭とのバランスで頭を悩ませている印象へと変化していますね。

また、全世代共通で生きづらさを感じている項目としては「力仕事や危険な仕事は、男の仕事という考え」となっています。

確かに、重いものを持つ場面では「女に重い荷物を持たせる気?」というような視線を女性から感じるかもしれません…(完全に筆者の感覚です)

知っていますか?「男性更年期」という言葉を。

男性にも「更年期」が存在します。男性ホルモンである「テストステロン」が減少する、40代~60代に該当する症状で、身体や心のバランスが乱れるのが特徴です。一般的に上げられる主な症状は以下の通りです。
・イライラする
・関節痛
・頭痛
・頻尿
・疲れやすい
・ほてり、冷え
・うつ状態
・不眠や中途覚醒
・集中力や記憶力の低下(パフォーマンス低下)

「更年期」というと女性を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ジェンダー平等が注目される昨今。最近では「男性更年期」への注目も高まってきています。元々の性格や性質と決めつけず、理解することから始めてみることが大切ですね。

当たり前だったことが、当たり前じゃない時代

ジェンダーレスへの考え方や、いままであまり浸透しておらず、なんとなく見過ごされていた健康など(例えば男性更年期)近年の多様性への変化により、たくさんの情報を得られるようになってきました。
私たちは価値観が違う相手に対して、考え方や捉え方が人によって多様に存在することを知り、 “男性” というカテゴライズされたイメージを「国際男性デー」を通して知って、お互いに歩み寄れる未来を創っていくのが良さそうです。

【出典:LEAN IN Tokyohttps://leanintokyo.org/20191106press-release/

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CHAN

二児のパパ。子供たちも大きくなったので最近は奥さんと一緒に色々な温泉巡りを巡って旅行をするのが楽しみのひとつ。

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