職場での悩みとして定番となっている「人間関係」。厚生労働省が発表している「令和3年雇用動向調査結果の概況」※によると「前職を辞めた理由」として「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた人は、男性で8.8%、女性で13.3%となりました。「その他の個人的理由」「定年・契約期間の満了」に次ぐパーセンテージであり、決して少なくない数値です。
例え、「職場は仕事をしに行くところ」と割り切っていても、人間関係の構築がスムーズにいかないことで業務に支障が出たり、ストレスを抱えて辛くなったりしてしまいます。
近年、「パワハラ」「セクハラ」「マタハラ」「ジタハラ」などハラスメントに関する問題がフューチャーされ、労働施策総合推進法、男女雇用機会均等法及び育児・介護休業法の改正(令和2年6月1日施行)により、パワーハラスメント対策、セクシャルハラスメント対策、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント対策が、事業主の義務となりました。
今回はハラスメント対策について、そして気分の悪いことを言われた場合に、相手を消沈させるための処世術、メンタルの持ち方についてお伝えしていきます。
どこからがハラスメントなのか問題
ハラスメントとは、「嫌がらせ」や、「言動によって相手を不快にさせること」と定義されています。具体的な行動としての線引きが難しく、相手が「気分が悪い」「嫌な思いをした」と感じたらそれはハラスメントになってしまいます。「そんなつもりで言ったわけではなかった」「冗談だった」と言ったところで、受け取り手の価値観による部分が大きいため難しい問題となっています。
ハラスメントの中でも職場で問題になりやすいのが「パワハラ」です。
厚生労働省は、パワハラについて下記のように定義しています。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
なお、「客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません」
引用:ハラスメントの定義|ハラスメント基本情報|あかるい職場応援団 -職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト
業務範囲内の指導に関しては、受ける側が不平不満を感じた場合でもパワハラとはなりません。代表的な例で言うと、遅刻や業務にそぐわない服装への注意等は該当しないということです。
「パワハラを気にしすぎて、適切な指導ができない・・・」という課題が発生しているもの事実。
注意するのが怖くなったり、言動に気を使いすぎたりして指導ができないという理由で、社員間でのコミュニケーション不足になる可能性もあり、ハラスメントは非常に繊細な問題です。
職務上の立場に関係なく、同僚や部下から目上の社員へのいじめが発生することもあるでしょう。学校での先生いじめのような現象に似たものがあります。
では、ここまでを踏まえた上で、パワハラに悩んだ時の対策案を見ていきましょう!
パワハラされている…まずやることは?
■何はともあれ、まずは証拠を残す
録音を取っておく
パワハラ記録ノートを作る(受けた場所、時間、内容、周囲の状況や目撃者がいたかどうか等)
パワハラが原因で通院している場合は診断書を用意する
これらは、社内、外部の相談機関へ行く時に使用しできます。万が一法的な問題に発生する場合にも必要となります。
ちなみに、世の中にはボールペン型のレコーダーまで発明されているようです(笑)
ワンタッチでレコーディングできるのでスマホより使いやすいですね!
使い方には要配慮ですが、証拠はお守りと思って準備しましょう。
■匿名通報システムがある企業も! 窓口への相談
社内に窓口がある場合でも、「なかなか相談しづらい、相談したことが知れてさらにハラスメントが悪化するのは避けたい」という方も多いでしょう。
匿名通報システムを導入し、社員が安心して報告できる環境づくりをすることで、ハラスメントの早期発見へとつなげている企業もあります。
社内での相談は避けたいという場合は、法務省が設置する「みんなの人権110番」や、労務局の設置されている「総合労働相談コーナー」、厚生労働省の委託事業先である「労働条件相談ホットライン」等に相談し、第三者からのアドバイスを受けてみましょう。
訴えるほどではないかもだけど…不愉快な相手へは「戦略的シカト」の処世術を
ココからはパワハラに限らずMINAが通常取り入れている処世術をご紹介します。
まず、ハラスメント行為をする側の人間の心理にフォーカスしてみます。「そんな奴の気心なんて知らんがな」と思うでしょうが、彼ら、彼女らは「プライドは高いが、実は自信がない」のです。どんなに偉そうにしていてもです。
自信のなさには様々な原因はあるでしょう、例えば “家族やパートナーとうまくいってない(相手に認められていない気がしている)” “仕事の未来への不安がある“ これらを深く追求していくと幼少期の親子関係まで行き付きます。
プライベートでは「自分が見下されているかも…」と怯えている弱者の面があるため、満たされない想いや、焦り、不安を、他人(特に自分より弱そうな人、口答えしなさそうな人)にぶつけて発散しているのがカラクリです。
もちろん上記の原因だけではないですが、心理学的アプローチから追及すると上記のケースが多いということです。
なので、そんな相手にイチイチ反応してあげなくて良いのです。
「戦略的シカト」というパワーワードを聞いたことはありますか? 「反応しない練習」
というベストセラー本反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」 | 草薙龍瞬 |本 | 通販 | Amazonがあるのですが、人気YouTtuber サラタメさんの本要約チャンネル【書籍 解説】反応しない練習|10秒でストレスを消す思考法で見かけて、印象に残っていた言葉です。
わかっていても反応してしまう、なんだか自分が否定された気になってしまう…そんな方は一度、視聴してみるといいかもしれません。
相手の問題であり、あなたの問題ではないのです。切り離して区別しましょう。
適度に「そうですか・・・そうですよね・・・」とやり過ごしてください。ストレスを受けてあげる必要はありません。
あまり自分を責めないようにしましょう。
いかがでしたか?
パワハラと指導は線引きが難しいため、「ハラスメント研修」を導入している企業もあります。ハラスメントと受け取られないような指導方法、適切なコミュニケーション方法等、全社員で共有する必要がある知識だからこそ、外部の専門家やeラーニングを通じて学んでおくことも対策案の一つとなるでしょう。
仕事は決してラクで楽しいものばかりではありませんが、素敵な人間関係があるだけで、ワクワクするものに変えられることもあります。せっかくの人生、せっかく時間を使うのであれば、誰もが「はたらく」ことをポジティブに考えられる環境が増えると良いですね。参考にしてみてくださいね!
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