皆さんはゴールデンウィークをどのように過ごしましたか?
私は遠出することなく、自宅の水周り(キッチン・トイレ・風呂・洗濯機)を心ゆくまで掃除し、ダウンジャケットやレインウェアの自宅クリーニング&撥水加工をして、家族に呆れられながら勝手に満足していました。
はい。自宅でできることはなんでも自分でやってみたいKANEDAです。
前回までは主にLANケーブル周りのお話しをしてきました。
今回は、皆さまお待ちかね(?)、自宅の無線LAN(Wifi)環境についてお伝えしていきます。
小難しい話はせず、筆者宅における無線LAN環境改善の顛末を正直に記していますので、ぜひ最後までお読みください。
■筆者宅の無線LAN環境
無線LANについては、ネットで調べればたくさんの記事が出てきますので、細かいことはそっちにおまかせします。
今回の記事に関係あるものとして、筆者宅の無線LAN環境を記しておきます。
■自分が困ったこと
在宅勤務が始まった当初は「長くても数ヶ月(片手で数えられるくらい)だろう」と想定して、あるものでしのぐつもりでした。
が、期間が伸びるにつれ、『仕事をする場所を決めて、作業環境を整えたい!』という欲求が出てきました。
もともと仕事をしていたリビングでは、無線LANのストレスはなかったのですが、ほぼ物置状態の部屋で仕事をするようになってから、いろいろなストレスを抱えることになりました。
- ノートPCの無線LAN接続がちょいちょい切れる。つなぎ直すのが面倒。
- データのダウンロード、アップロードに時間がかかる。
- テレビ会議をしていると音声が途切れたり、画面共有ができなかったりする
- テレビ会議で、自分の画像がしばらくフリーズしている(その場では気づかず、会議後に参加者から聞いた話です)
会社で作業をしているときと同じPCの使い方ができないとなると一大事ですし、ストレスを抱えたまま在宅勤務を続けたくない! ということで原因を考えてみました。
■原因
ちゃんと原因を切り分けしていきます。
- インターネット回線が遅い? / 宅内のLAN環境が遅い? → 宅内のLAN環境が遅い
- 有線LANが遅い? / 無線LANが遅い? → 無線LANルータの近くなら、そんなに速度差ない
- 無線LANルータとの距離で速度差がある? → あった
自宅のインターネット回線の速度は全く問題ありませんでした。
(無線LANルータを取り外してインターネット回線に直接接続すると150Mbpsくらい出た)
となると、無線LANが原因ということに。
筆者の自宅内検証が開始されました。
場所 | 無線LAN ルータ からの距離 |
遮蔽物 | 速度 | 応答 時間 |
---|---|---|---|---|
無線LAN ルータの 目の前 |
0メートル | なし | 約110Mbps | 20ms |
リビングの テーブル |
3メートル | なし | 約110Mbps | 20ms |
寝室 | 3メートル | 壁1枚 | 約80Mbps | 30ms |
物置状態 だった部屋 |
約8メートル | ドア2箇所 | 約20Mbps | 200ms |
この検証で、業務場所にしようとした部屋は無線LANルータを置いている場所から一番遠い部屋のため「電波が弱いのでは」という仮説をたてました。
わかっていたことではありますが、電波の発信元から遠ければ電波は弱くなるし、速度も遅くなるわけです。
ざっくり言うと、ネットワークの速度は
- 送受信できるデータの量
- 送受信するときの応答時間
の2点で決まりますが、電波の強さと上記の2点は比例関係にある(電波が強ければ速い、弱ければ遅い)といえます。
■対策
コレもわかっていたことですが、KANEDA自宅の無線LANルータは2010年製のそれなりに古いもので、対応している通信規格も802.11a/b/nと、現代においては時代遅れのものでした。
『新しい無線LANルータにすればいいんじゃね』
そのとおりです。と言いたいところですが、正確には『新しくて、かつ電波を遠くまで飛ばすことのできる無線LANルータにすればいいんじゃね』が、Fitする条件になりました。
なお、無線LANルータを「物置状態だった部屋(在宅勤務での業務場所)の近くに移動する」という対策も考えましたが、LANケーブルの引き回しと電源の確保が困難だったことから実施しませんでした。(正直、面倒くさい)
■やったこと
「無線LANルータを新しいものにする」ことにしました。
が、在宅勤務におけるPC利用以外では全く問題ない状態の無線LANルータを新しいものに買い換えることは、妻帯者にとっては高難易度ミッションです。
また、(ネットワークに関わる仕事をしている人には伝わると思いますが)「ネットワークは構築してみないとわからない」という点からも、1万円前後とはいえ投資に踏み切れていませんでした。
(ネットワークは、回線や機器など、いろいろなものを組み合わせて成立するものなので、組み合わせ次第で結果が変わる。想定と実態で性能が異なることはよくあることです。)
そんな中、自社の無線LAN機器を新しくするという噂を耳にし、社長へ。
『自宅で無線LAN環境が改善するか検証したいので、入れ替えて余った無線LANルータく〜ださい』と相談しました。
ということで、無事『(比較的)新しくて、かつ電波を遠くまで飛ばすことのできる無線LANルータ』を入手することができました。
※2010年製の無線LANルータから、2017年製の無線LANルータに入れ替えました。
場所 | 無線LAN ルータ からの距離 |
遮蔽物 | 速度 | 応答 時間 |
---|---|---|---|---|
無線LAN ルータの 目の前 |
0メートル | なし | 約250Mbps | 20ms |
リビングの テーブル |
3メートル | なし | 約250Mbps | 20ms |
寝室 | 3メートル | 壁1枚 | 約200Mbps | 30ms |
物置状態 だった部屋 |
約8メートル | ドア2箇所 | 約180Mbps | 30ms |
はい。劇的に改善しました。
入れ替えた無線LANルータに接続している状態であれば、場所を問うことなくほぼ同じ速度で通信できるようになりました。
1日に数回、無線接続が切れていたノートPCは、一度も切れることなく業務終了まで任務を全うできるようになり、テレビ会議などでも音声が途切れたりすることもなくなりました。
いまは、とても快適な無線LAN環境の中で、在宅勤務ができています。
■まとめ
無線LAN接続している機器の通信速度が遅い、途切れるなどの症状がある場合には、無線LANルータ(無線LANの電波を出している機器)を新しいもの、かつ電波を遠くまで飛ばすことのできるものに入れ替えると、改善する可能性が高いです。
※おことわり
この記事は筆者の自宅での実体験に基づいた内容です。
無線LANの環境は、建物の構造や広さ、電波の発信元と接続する機器の位置関係や間にある遮蔽物、周辺の電波環境など多数の要素によって影響を受けます。
本記事のように無線LANルータを入れ替えるだけでは、通信状況が改善しないこともありますのでご容赦ください。
■最後に
筆者の無線LAN環境改善顛末記、いかがでしたでしょうか。
今さら感はありますが、在宅勤務することになって、自宅の思いもよらない場所でPCを使うことになった方、改めて自宅の無線LAN環境に不満を抱えている方には、この記事でご紹介した「新しくて、電波を遠くまで飛ばすことのできる無線LANルータに入れ替える」を実行することをおすすめします。
自宅のどこでも在宅勤務の作業ができる環境になると普段とは別の場所で作業できるようになりますから、気分転換にベランダで仕事をする、なんてのもよいかもしれません。
ITインフラとガジェット大好きおじさん。気になることは調べてみる・やってみる・使ってみるがモットー。ただし、技術はからっきし。その昔はテレビの仕事をしてたとかなんとか。
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