就労に対する価値観が多様化し、職業を選ぶように、働き方も各々のライフスタイルに合わせて選択が出来るようになりました。在宅勤務を前提とした仕事選びをする人も増えていますが、社内体制の整備が追いついていない企業もあり、就業規則の改定が必要となるも場合もあります。
前回TUDOIで実行した企画『はたらく側の人間が理想の就業規則を作ってみよう! 』でも、個人によりさまざまな意見が飛び交いましたが、今回はワーキングママ、そして働く若手女性社員の意見をご紹介します。大枠の希望は同じようですが、ライフスタイルの違いによってその背景には細やかな違いがあることにご注目を!
作成方法
厚生労働省の発表している「モデル就業規則」について、(各会社の秩序維持も考慮した上で)自由に書き換え&追加アレンジをして、理想の就業規則を作成してもらいました!
38歳 二児の母 | WEB企画・運営担当編
プロフィール
名前 | 徳井 綾香(仮名) |
---|---|
年齢 | 38歳 |
性別 | 女 |
家族 | 夫、0歳と3歳の子を持つ2児の母 |
勤め先 | 株式会社スマイル(仮) |
職種 | WEB企画・運営 |
勤務形態 | 現状は時短勤務。11時~16時がコアタイム。リモートで勤務可能だが、物理的に出社が必要だったり対面打合せが必要だったりするシーンがあり、週の半分以上は出社をしている。 |
住まい | 郊外(神奈川県)で持家(2LDK) |
休日 | 週休二日制(土日祝日休み) |
趣味 | 育児に追われていて趣味らしい趣味が思いつかないこの頃 |
勝手に就業規則
モデル就業規則「第19条 労働時間及び休憩時間」に関して
労働時間は、1週間については40時間、1日については8時間とする。
始業・終業の時刻及び休憩時間は、次のとおりとする。ただし、業務の都合その他やむを得ない事情により、これらを繰り上げ、又は繰り下げることがある。この場合、前日までに労働者に通知する。
始業: 午前10:00~ 終業: 午後6:00
休憩時間: 午前12:00~午後1:00
(↑ここまではモデル規則に沿う)
以下を追記したい
尚、始業・終業・休憩時間については、上長・本人両者協議の元、所属する組織に影響のない範囲内で別段の定めを可能とする。また特段の定めがなければ、客先・組織内における打ち合わせはコアタイム(11-16時)の範囲内で設定する。
給与に関しては総労働時間で管理をするが、上記により総労働時間が変わる場合は上長・本人の協議の上で改定を行う。
この就業規則を考えた背景・理由
我が家では、二児は8時~18時は保育園に登園しています。神奈川県在住のため、往復30分の子供の送迎の前後はラッシュアワーの満員電車に揺られ苦戦中! 自身はフルリモートを希望していますが、必要のある出社であればスタイルは問わないです。公私ともに忙しく、やることもないのにダラダラと在席することには反対なので会社でやらなくても良い業務は自宅で行いたいと考えています。加えて、コロナ禍における在宅勤務が定着し、混んでいる時間にわざわざ出社をしたり、空腹でもないのに混んでいる時間にわざわざ食事をしたりする必要性を感じなくなったこともあります。
出社をする意味としては日本人ならではの「周りと足並みを揃える」という点では重要ですが、ライフスタイルや体質も個々人で差がある中、何も時間帯までそろえる必要はないのでは? と感じています。それもわざわざ大変な時間に。人それぞれ業務や背景は異なるかと思いますが、仕事が忙しい時間帯とそうではない時間帯があるはずで、子供がいる世帯も子供がいても成り立つ仕事、子供がいない時間に集中したい仕事を自分の配分で振り分けて一日を過ごせたらとても効率的だと感じました。
休憩時間も自分が休んでいる時間があったら子供や家庭のために使いたい・・・。せめて朝方人間と夜型人間だけでも分かれてくれたら、混雑緩和になるかも? 本当に足並みを揃えなくてはいけないのは、打ち合わせなどの対面作業なので、そこが成り立っていれば自由度も上がり、パフォーマンスも上がるのでは? と考えました。
28歳 独身女性 | プロモーションプランナー編
プロフィール
名前 | 青山 あおい(仮名) |
---|---|
年齢 | 28歳 |
性別 | 女 |
家族 | 未婚 |
勤め先 | 株式会社ごましお(仮) |
職種 | プロモーションプランナー |
勤務形態 | 在宅勤務。商談もオンラインが主流(になった) |
住まい | 都内近郊 一人暮らし(1K)。猫を飼っている |
休日 | 週休二日制(土日祝日休み) |
趣味 | オンラインゲーム |
勝手に就業規則
モデル就業規則「第19条 労働時間及び休憩時間」に関して
労働時間は、週30時間を基準とし、月120時間を下回らないこと。なお祝日により営業日数が減少する場合には、この限りではない。
この就業規則を考えた背景・理由
週5日、8時間の労働というのは本当にマストで必要なのか? というところからきています。労働基準法では「8時間労働=上限」なのに、上限ギリギリがマストでいいのか? と…(私の勤める会社は9時~18時出勤、休憩時間を除くと8時間勤務なのです)。
プランナーという職業柄も手伝い、上限でなくとも良いパフォーマンスをすることは可能だと思うので(調子が悪いとそうもいかないですが) “8時間を求められない” は理想かなと思い入れました。1日6時間としたのは、<衣食住+労働 をしなきゃいけないと考えたら、単純に24時間÷4項目でせいぜい6時間が妥当では?>という安直な計算です。
週で縛らずに月120時間という部分については、生理の週はいつもどおり働くのがしんどい…という場合に柔軟性があるのもいいなという意図です。生理休暇は気持ち的に取りにくいので、せめて労働時間を減らすことが自由にできればよいなと。
今回就業規則を考えるに当たって、その他にもいろいろと思い巡ったことがあります。
- 月曜日は憂鬱だ・・・勤務時間については選択制なら良いのに(コアタイムはあるとしても週35時間/月140時間など)
- 在宅で働くのであれば光熱費の補助があってもいいのでは? 光熱費や通信費は確実に上がっていて厳しい・・・
- 子どもがいる人のカバーをするのは独身の役目なのか? 結婚や妊娠を望まない社員にも長期休暇が取得できる制度または、休職者の業務をフォローしている部署に、的確に休職者の給与を分配する制度があってもいいのでは?
- 服装や髪型の縛りっていうのはどうなの? オフィスカジュアルの縛りとは?
その他様々な考えが浮かびましたが、「就業規則」と「福利厚生」が混ざっているかも? というものもあり、「第19条 労働時間及び休憩時間」のみのアレンジに留めました。
労働者側としてはライフワークバランスを最も重要視していることが伺えます。「仕事にやりがいを感じながら社会の一員として働く時間」そして「子育てや介護、自身を癒し高める時間」この両方の時間バランスが取れてこそ、仕事においてもベストな力が発揮できると言えます。作業効率が良くなることで生産性も向上されるでしょう。
また、今回はプライベートでの立場の違う女性2人の意見でした。確かに働きながらの子育ては大変な苦労があります。仕事には集中したい・・・でもわが子はなにより大切だというジレンマが伺えます。
仕事もプライベートも充実させたい!と思って最近転職 インドアのアウトドア派 面白そうと感じたら、まず行動がモットー
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