就労に対する価値観が多様化し、職業を選ぶように、働き方も各々のライフスタイルに合わせて選択が出来るようになりました。在宅勤務を前提とした仕事選びをする人も増えていますが、社内体制の整備が追いついていない企業もあり、就業規則の改定が必要となるも場合も。
TUDOIで実行してきた企画『はたらく側の人間が理想の就業規則を作ってみよう! 』では、Case. 01 29歳独身男性 企画開発担当編、Case. 02 ワーキングママも独身キャリア女子も自分で操れる時間が欲しい! と、パフォーマンス向上とワークライフバランスを重視した労働時間の選択(フレックス制等)や、在宅勤務ならではの発想である「光熱費・インターネット回線費用に関する手当」の希望が重なっていました。まさに働く側にとっては、ユートピア感のある仕上がり。
では今回は? これまでとは逆の視点であるディストピア感に満ちた「理想の就業規則」を公開します!
作成方法
厚生労働省の発表している「モデル就業規則」について、(各会社の秩序維持も考慮した上で)自由に書き換え&追加アレンジをして、理想の就業規則を作成してもらいました!
32歳 Sler(エスアイヤー)勤務 | エンジニア男子編
プロフィール
名前 | 金子 博人(仮名) |
---|---|
年齢 | 32歳 |
性別 | 男 |
家族 | 独身(結婚を考えている女性、います) |
勤め先 | Sler(エスアイヤー) |
職種 | Webアプリエンジニア |
勤務形態 | フルリモートでの勤務OK。リモート打ち合わせは顔出しが原則。必要に応じて出社あり。 |
休日 | 完全週休二日制(土日祝日休み) |
住まい | 護国寺で賃貸(1DK) |
趣味 | 家電量販店巡り |
勝手に就業規則
就業規則に追加したいこと
- 就業場所は、会社が提供する作業場(以下、オフィスという)もしくは自宅並びにそれに準ずる場所とする
- 前項以外の場所で業務を行う場合は、前日までに会社へ届け出ること
- オフィス以外で業務を行う場合、上長へ当日の勤務場所の報告を行うこと。上長は部下の勤務場所を把握し、会社から報告を求められたときには即時報告を行うこと。
- オフィス以外で業務を行う際にかかる費用は、別紙にて会社と従業員間での費用負担割合を定義する。
服装に関する規定の追加
就業にあたっては、周囲を不快にしない服装で業務にあたること。自宅並びにそれに準ずる場所であっても同様とする。
この就業規則を考えた背景・理由
権利と自由は表裏一体の考えから、「リモートワークにもルールは必要だ」という思考です。
なかなか現実的な内容になってしまいましたが、従業員の働きぶり・成果に対して給与が払われると考えると、成果を出してもらうための規定が必要では? と考えました。
会社によっては、就業規則で明確に規定せず『ルールブック』的なものでリモートワークに関する取り決めをしているところもあると思いますが、どうせだったら就業規則で縛ってみようという考えでした。
就業場所に関する規則に関して
オフィスか自宅か、自宅に近い場所で業務をしましょうという規定になります。かといって自由にどこでも行って良いわけではなく、セキュリティの甘いFree-Wifi下での仕事は避ける等の意図も込めて、カフェやコワーキングスペースを使うときには事前申請が必要であるという規定も追加しています。
上長への報告義務を定義し、管理型のリモートワークとしています。
オフィス以外で業務を行う際にかかる費用は、自宅であれば¥0とか、コワーキングスペースであれば、半分支給等の定義をします。この際、ネットワーク回線の費用などもここで定義するのが理想です。例えば、回線費用の半額は支給するなど。在宅ワークになり、全体的に光熱費は上がっていますから・・・。
服装に関する規定に関して
自宅での業務であっても、適当な服装ではなく身だしなみを整えましょうという規定になります。メイクなどを必須化すると炎上しかねないため、「不快にしない」でとどめました。私の所属する会社では、リモート会議での顔出しが原則のため、それなりに整えた服装で出席しています。身だしなみを整えることは人に対する気遣いでもありますし、在宅時も着替えることは気持ちの切り替えにもなります。
上半身だけスーツで下はパジャマなんていう話を一時期見聞きしましたが、それはNGで(笑)
全体的に「ディストピア感のある管理型リモートワーク」が考えのベースですが、ネット界隈でも実例として見た記憶のある規定でもっとディストピア感を追求すると、
- 業務開始時と就業時には、顔出しで上司へ報告を行う。
- 常時カメラONとする。
- 休憩時などは、都度休憩に入る/戻ったを報告する。
- リモートワーク対象者は、PC動作状況をすべて記録する。
以上を、ルールブックではなく規定で定義し、行わない場合は人事上の懲戒処分を課すものとする。という『超管理型リモートワーク制度』もあると思いました。
ここまで書き出してみましたが、自分はこんな規則がある会社では仕事したくないと思っています(笑)。ここまでいくと、従業員/求職者から嫌われる例となりますね。
何事も程度問題が重要なので、成果を出すためのルールに留めておくのが良いかと感じます。
職務内容にもよりますが、わざわざ出社しなくても出来る業務であればやはり場所の選択権があることは魅力ですね。
権利と自由は表裏一体という言葉どおり、給与をいただく側である従業員としては、成果を出すことは必須。無法地帯になるのを避けるためにも、上長への報告、セキュリティ対策、リモートで顔を合わすメンバーへの気遣いは当たり前のことではないでしょうか?
勤務時間内であり企業の一員としての自覚は忘れないでいたいものです。
また、これまでのシリーズすべてに共通して「光熱費」「回線費用」に関する項目が入っていました。全国の在宅推奨の企業様、お手当についてのご検討をお願いします!
では、また。
仕事もプライベートも充実させたい!と思って最近転職 インドアのアウトドア派 面白そうと感じたら、まず行動がモットー
TUDOI HOUSE
リモートモデルハウス公開中集中するための環境づくり、そして身体への負担を無くすことは人類共通の必須課題。最新のスツール(椅子) を見つけ…
ワークスタイルにオフィス出社とWEB会議のハイブリッド型が増えたことと、リモワラボ盛況につき、スペースが足りな…
ワークスタイルにオフィス出社とWEB会議のハイブリッド型が増えたことと、リモワラボ盛況につき、スペースが足りな…
寒さが増す今日この頃・・・デスク回りのお悩み事一番と言っても過言ではない・・・
元から猫背だったのが、より美しい猫背になりました・・・。 そんな時に、発見したのが「おうちで健康」をテーマに…