初めまして、旅するリモートワーカーのペリーさんです🗾
旅行が好きで、つい最近まで日本全国を闇雲に渡り歩いていたら 友達と郵便局から「住所不定」扱いをされていました。
この記事では、
「椅子に座ってるだけなら移動してるときも仕事時間にできるんじゃない?」という
イマドキのタイパ重視(注1)の感覚で、
「果たして移動しながらリモートワークをするのは現実的なのか⁉」ということを 身をもって検証して報告をしていきます🔥
※周りの方々にご迷惑にならないよう最大限の配慮をしております
(注1)タイパ=タイムパフォーマンスの略語のこと
1回目の今回は東京から大阪まで 「グラン昼特急号(JRバス関東/西日本JRバス 共同運航)」で検証します🔍
〇グラン昼特急号基本データ
・区間:東京駅・バスタ新宿~大阪駅
・運行距離:約524km
・運行時間:約8時間30分
・休憩:3か所(足柄SA、道の駅もっくる新城、甲南PA)
・料金:6,300~7,000円(申込時期、席種により変動)
8時間以上の運行時間だからこそ、1日の勤務時間をマルっと移動に使えるのでは…
そんなコスパならぬタイパ重視のペリーさん向けの乗り物であると期待を抱きながら乗車していきたいと思います(⌒∇⌒)
ということで、やってきました東京駅八重洲口🚍
今回乗車するのは
東京駅10時10分発「グラン昼特急 7号」(大阪駅18:40着予定)
日程の都合上、土曜日に乗車するのですが…
「満席⁉」
おいおい、貴重な土曜日の昼間を全部移動時間に注ぎ込む物好きがこんなにもたくさんいるなんて…(自分もだろ)
ちなみに他の乗り場を見回しても
「人!人!人!」
しかも客層は若者や外国人観光客だけでなく女性の乗客も多かった印象。
以前は高速バスなんて思いつきで飛び乗っていましたが、 東京発着の便に関しては事前予約したほうがいいかもですね。
事前発券したバスチケットを片手に乗車列へ。
今回買ったのはこんな内容。
特割チケットなので選べる座席が限られていたのですが、これが後々響いてくるとは…
10時ちょうどに今回のバスが入線!
東京駅は発着本数が多い関係で、基本的に発車10分前に入線してきます。
それにしてもさすが2階建てバス…でかい…
JRバス系統では「グラン」と名の付くものにはこの「スカニア製2階建てバス」が充当されます。
つい最近この車両に変わったようで、今っぽい見た目にワクワクさせられますね~
(特に垂れ目がカワ(・∀・)イイ!!)
いざ、乗車🚍
車内に入るとまずはトイレを発見🚽
この車両では1階乗車口の前にトイレがあります。
その他、1階の前側は運転席と運転士用のスペースがあり、常時カーテンで閉め切られています。
その後ろには4列シートの座席が3列ほど用意されています。
カーテンを閉めたらだいぶ暗くて狭い印象なので、閉所恐怖症気味の人には結構しんどい空間かなと思いました。
2階に上がると前から後ろまで3列シートの座席が11列ズラリと並んでいます。
席の離隔も取られているので、1人の空間としては申し分ない広さ!
カーテンで仕切れるので、これなら人目を気にせず安心して過ごせそう!
さて、他の席を眺めつつ、自分の席へ。
今回の座席はこんな感じ。ど・ん!
おぉ、豪華✨
シートめっちゃ傾くじゃん‼
しかもフットレストもついて、至れり尽くせりじゃん✨
これなら8時間快適に過ごせそう! 楽勝じゃん‼
そう、この瞬間「までは」安心していました…
ひとまず着席し、自分の好みの角度にシートを調整したところで 10時10分定刻で発車🚍
東京駅発車の時点でおよそ8割の座席が埋まっていました。
バスは皇居脇から国会議事堂前を通り、新宿方面へ。
2階建ての座席から眺める東京の風景は
はとバス観光そのものみたいで楽しぃ~(o^―^o)ニコ
いや、いかんいかん。仕事をしなければ💦
シートセッティングも終わったので、いざ仕事環境の整備っと。
まずはテーブル、テーブル…「テーブルが無いっ⁉」
そう、新幹線乗車の感覚でテーブルを探したものの、このバスにはテーブルは備わっていなかったのでした。
(あとで調べたら、ほとんどの高速バス車両にはテーブルが備わっていないみたいです泣)
PCで作業をする場合には
バッグを膝に乗せてそのうえで作業をするしかなさそう…
8時間も乗るんだからテーブルくらいつけてほしぃよぉ(´;ω;`)
まぁ、無いものは仕方ない。
電源を確保しなければ。コンセント、コンセント…
「Type Aが1口⁉」
なんとこの車両、各席に設けられていたのは「USB Type A 1口」‼
公式HPには「コンセントまたはUSBポート」とあるのに
まさかの「TypeA」。
(引用元: http://time.jrbuskanto.co.jp/bk08010.html#fare_06)
困った。これは非常に困った。
Macユーザーの自分にとって、コンセントはACから供給またはTypeCじゃないとしんどい…
イマドキスマホもTypeC充電が主流なのに、この仕打ちは…
気を取り直して、車内のフリーWi-Fiに接続。
トンネル内や山間部での使用はあまり期待していないので、都内にいる間に早めにつないで速度計測をしてみることに。
結果は、
「3.2Mbps/s(注2)」
(注2:動画を安定的にみる速度の目安が30Mbps/sとされています)
\(^o^)/オワタ
完全に…\(^o^)/オワタ
ということで、高速に乗る前ですが「リモートワークにあんまり向いてない」ことが わかってしまいました~。°(°´ᯅ`°)°。
とはいえ、このままでは
「ただ大阪に輸送されるだけの人」になってしまうので、
仕方なくバッグを膝に乗せ、その上でPCを開いて作業をしながら改めてこのバスの可能性を考えてみようと思います。
脳内で企画終了のアナウンスが鳴ったころ、10時40分 バスタ新宿に到着。
ここでは10分間の乗車対応を終えて、出発。
いよいよ、バスは初台南ICから首都高を経て東名高速道路へ向かっていきます。
すると、首都高に入るところで、運転士さんからご挨拶と不穏なアナウンスが。
「この先、東名高速の2か所で20㎞の渋滞が発生しています。」
出ました!高速バス名物、「渋滞」!
しかもこの日は秋の行楽シーズンかつ土曜日の午前中ということもあり、なかなかハードモードな様相…
多少の渋滞は覚悟していたものの、改めて気を引き締めました。
(いつも思うけど、業務時間だから逃れられないとはいえ 大渋滞地獄だとわかっているのに突撃していかなければならない 路線バス運転士の勇者感には脱帽します)
(注3)
(注3:2行目の渋滞は突入する頃に20kmの長さに成長していました)
そして、東名川崎手前で約18㎞ 60分の渋滞に突入。
この頃になるとPC on バッグでの作業にも慣れ、通信もテザリングによる携帯回線で問題なくできていました。
(さすがに常時繋いでおくと負荷がかかるので、都度通信をし直す必要はありましたが。)
そんな矢先、とある問題が発生。
「ト、トイレに行きたい…」
そうです。
今回自分の座席は窓側の席(A席)だったので、トイレに行くためには中央の列を超えていく必要があったのです。
30分程度行ってよいものか悩んだものの、右後ろの中央列の席が空いていた(直前キャンセル?)ことといつ休憩所に着くかわからなかったので、後ろの方に断りを入れて1階のトイレに向かいました。
座席指定の時はトイレへの導線も意識しなければ💦
結局トータル2時間ほど渋滞で足止めを食らいました。
13時35分 足柄SAに到着(80分遅れ)。ここで20分間の休憩。
眼前に富士山🗻!
のんびり眺めてリフレッシュしたいところですが、ここではとあるチャレンジがあります。
「吉野家早食いチャレンジ」
高速バスユーザーの間では「足柄SAの休憩中に吉野家を早食いする」というのが ちょっとした常識になっているらしく、自分もチャレンジしてみることに。
オーダーしたのは
「牛丼(並)&そばセット」 \952(税込)
店内は学食のようにオーダーしたものをその場で受け取る方式。
代金を支払うとすぐに商品が出てきました。
いざ、実食🥢
普段の吉野家よりお高めにはなったものの、
しっかりお腹を満たせる組み合わせに大満足!
5分程度で余裕で完食できました(⌒∇⌒)ゴチソウサマ
トイレ行って、ご飯食べて、コンビニで買い出しをして、
美味しいソフトクリームを食べて…
足柄SAでの20分は充分に気分転換できる時間だと感じました🗻
足柄SAを出発すると、バスは新東名高速道路に進入します。
ここからは直線が続く区間のため、あまり揺れないもののトンネルが多いので通信環境としては△な区間。
ちょうど読まなければならない本もあったので、この時間は読書に専念📖
いつのまにか夢中になりすぎてしまうくらいに問題なく過ごすことができました。
そんなことをしていたら、あっという間に次の休憩所の「道の駅もっくる新城」に到着。
時刻は15時50分(70分遅れ)
ここでは15分の休憩と運転手交代が行われます。
早速バスを降りると、目の前に足湯を発見♨
どうやらこの足湯は、近くの湯谷温泉からお湯を引いているとのこと。
そこで、早めに道の駅の散策を切り上げ、足湯を堪能することに。
すでに乗車から6時間程度経過し、疲れを感じ始めた時間での足湯はサイコー♨
16時までの営業だったようで、バスが出発するタイミングで係員さんがお湯を抜いている様子が見られました。
もっくる新城を出発して1時間ほど経過しすっかり夜の雰囲気になったころ、バスは名古屋港付近を走行していました。
出発から7時間で名古屋…
日ごろ東海道新幹線で移動している人は、
新横浜から名古屋がノンストップであることに慣れている分、
7時間かけてようやく名古屋に辿り着く事実に
気が狂っちゃうかもしれないですね\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
さらに1時間ほど進んで、18時00分 甲南PAに到着(70分遅れ)。
本来の大阪駅到着予定時刻は18:40だったので、まだ滋賀県の外れにいることに軽く絶望(笑)
ここではだいぶ疲れていたことと外が寒かったこともあり、
早めに休憩を切り上げ、車内でラストスパートに備えることにしました。
最後の20分休憩を終え、バスは出発。
途中「京都深草バス停」で降車扱いをしたあと、大阪駅へ進んでいきました。
そして、19時45分 65分遅れで大阪駅に到着。
JRバス運航便は大阪駅構内の専用のりばに到着するので、降りた後に電車に乗るのもすごく便利です。
結果として、9時間35分という超長旅になりました。
今回はグラン昼特急号に中でリモートワークできるか検証してみましたが…
「無理はしない方がいい」 と思います(笑)
【総括】
~PCでの作業について~
やっぱりテーブルがないためタイプミスをすることも多く、バスの揺れで視点も安定しないせいで酔いやすくもなるので、やむを得ずではない限りオススメできません(笑)
一方で、携帯電波はどこでも安定的に拾っていたので、スマホやタブレットで代替できる作業であればかなり有効に使えると思います!
~電話対応について~
時間が経つにつれ車内も静かになっていったので、頻繁に電話の応対がある場合には不向きかもしれないです。
短い時間の応対がメインの場合は休憩中またはトイレの中で対応できるので
問題は無いように感じます。(実際に電話でトイレを利用している人もいました)
~個人的な感想~
めっちゃ疲れました(;O;)
長時間くつろげる設計のシートだったということもあり、ず~っとダラダラ過ごすなら最高のシートなのですが、
作業をするには姿勢を保ちにくいのと微妙に座面が堅かった(泣)
おかげでバスを降りる頃にはお尻が2つに割れてしまいました。
あと、各階の天井高が低いのも地味にしんどかったです。
身長175cmの自分は立つたびに頭をぶつけていたのはもちろん、座っていても少し圧迫感がありました。
どちらかというと夜行バス向けに作られた車両のようなので、昼間に使うと諸々不都合を感じる部分も否めないと感じました。
そんな感じで、最終評価はこんな感じ。
・リモートワーク向き …★☆☆☆☆
・快適性 …★★★☆☆
・タイムパフォーマンス…★★☆☆☆
・グルメ …★★★★☆ 10点/20点満点(辛口!)
今回好評であれば、移動時間とリモートワークの最適解を求めてあらゆるチャレンジしていく所存ですm(__)m
例)ANA Wi-Fiを使って空の上でリモートワークしてみた
特急やくも(別名:ぐったりはくも)で酔わずに執筆できるか
レーシングカーの後席でPC作業できるか など
もしペリーさんを使って検証してほしい働き方があれば教えてください!
ご覧頂き、ありがとうございました。
旅行が好きで、つい最近まで日本全国を闇雲に渡り歩いていたら友達と郵便局から「住所不定」扱いをされていました。
TUDOI HOUSE
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