INTERVIEW社員の声をいかして柔軟な働き方を 株式会社カオナビ

リモートワーク・在宅ワーク・働き方改革…
近頃たくさん聞くようになった言葉たち。実際にはたらき方が大きく変わった人もいると思います。では、他の人はどんな“はたらき方”をしているのでしょうか?

今回は、自分自身で働く場所・時間を選択できる新たな働き方制度「MY WORK STYLE」をスタートさせた、株式会社カオナビの人事総務グループマネージャー小野さんにお話しを伺いました!

※撮影時のみマスクを外しています。

― 御社のサービスについて教えてください。

当社は、タレントマネジメントシステム「カオナビ」を提供しています。これは、社員の個性や才能を可視化して一元管理することで、最適な人材配置や抜擢など、戦略的な人事を加速させるシステムです。
現在、約1,900社以上※1の企業様に導入いただいていて、タレントマネジメントシステムではシェアNo.1※2を獲得しています。

※1:2020年9月末現在
※2:出典ITR「ITR Market View:人事・人材管理市場2020」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア5年連続1位(2015~2019年度予測)

「本当はこんな人材がいたのに!」がなくなる・リモートワークでも働きやすい環境に

― 実は私、初めて‟タレントマネジメントシステム“という言葉を聞いたのですが、人材情報を一元管理する強みとは何でしょうか?

大体、社員の数が100人を超えるくらいで、顔と名前が一致しなくなり、どこの部署にどんなスキルを持った社員がいるのかなど、人材情報が把握しきれなくなると言われています。
また今まで、多くの企業で人材情報は特定の部署が管理する閉じられた情報になっていて、現場が活用するのは難しい環境だったと思います。これを一元管理することで、情報の検索・共有や活用がスムーズになります。
カオナビのデータはクラウド上にあるので、ネット環境があればどこからでもアクセスが可能です。この点は、リモートワークが広がっている中で、メリットがあると思っています。
もちろん、人材情報というのはセンシティブな情報でもあるので、(カオナビは)一項目ごとに細かく権限設定ができるようになっています。

― リモートワークが普及し、一緒に働く人のスキルや人となりを何も知らないまま仕事をすることも出てきますよね。

はい。でも人材情報が一元化されていれば、新しいプロジェクトを始めるときや他部署にお願いごとをするときも、事前にどんな人なのか分かるので、声をかけやすくなりますよね。
弊社でも、完全在宅勤務下で入社した人が、(カオナビで)自分の部署のメンバーの人となりが分かったり、前職での経験や趣味がちょっとした会話のきっかけになっていたりするようです。

― 会話のちょっとしたきっかけができるのはうれしいですね! 御社のミッションについて教えてください。

「個の力にフォーカスし、マネジメントを革新する」です。
年収・学歴・職歴といった目に見えるものだけで判断するのではなく、人柄などいろいろな情報を見える化し人物像に奥行を持たせることで、個々人の可能性を正しく理解できる世界を目指していきたいなと思い、掲げています。

画像出典:kaonavi Future Deck 20201001

はたらき方の指針を180度転換

― 今、カオナビの社員の皆さんは、どんな風に働いていらっしゃるんですか?

在宅勤務とオフィス出社を社員が自由に選べるようにしています。現在社員が173名(202012月末現在)なのですが、オフィスに出社しているのは1日に20名くらいで、ほとんどの社員が在宅勤務を選択しています。

―1週間フルで在宅の方も多いのでしょうか?

そうですね。「出社するの今年初めてだよ。」とか、「今月初めて。」という社員の声も聞きますので、多いと思います。

―ちなみに、リモートワークは新型コロナウイルスの感染の広がり前から考えられていたのでしょうか?

いいえ。実は、以前は“ぎゅっと働いてぱっと帰る”という行動指針の通り、みんなで出社して集中して働いた方が効率いいよねという考え方を経営層も社員も持っていたので、新型コロナウイルスが流行し始めた時から、初めて在宅勤務を取り入れた形です。

※撮影時のみマスクを外しています。

―今までのはたらき方から180度の変化だと思うのですが、混乱などありましたか?

正直なところ、各部門で必要なものを急遽用意しなければならず、大変な部分はあったのですが、1人1台ノートPCも貸与されていましたし、もともと使用していたコミュニュケーションツールもあったので、全体としてはスムーズに移行できたと感じています。
もちろん初めのうちは、慣れない運用や環境面で困るということはあったかもしれないですが、働いている社員に大きな混乱はなかったと肌感覚で思っています。

―頼もしい社員の方々ですね! すごいです。

ただ、在宅勤務の環境が整っていない社員も多かったので、「在宅勤務支援金」という形で1人5万円を支給しました(20213月末入社まで)。ネット環境を整えたり、椅子や机を買ったりと、各々で在宅勤務の環境整備をしてもらいました。

社員の声から生まれた制度

― 在宅勤務をはじめてみて、社員の皆さんからの要望などありましたか?

在宅勤務が始まって3か月くらいアンケートを取っていて、集まった声の中で、できるものを対応していきました。「在宅勤務支援金」というのも(アンケートの)声を参考にして実現しました。もう一つ、「スイッチワーク」は育児をしている社員からの要望からつくった制度で、今も生きている良い制度だなと思います。

―「スイッチワーク」とは、どんな制度なのでしょうか?

(緊急事態宣言中に)こどもを保育園に預けられない中、「在宅で育児をしながら連続的に業務をすることが難しい」という社員の声から生まれた制度です。育児や家事などで始業から終業まで連続して業務を続けることが難しい場合でも、スイッチのようにONOFFを切り替え細切れに働くことを可能にしました。もともとはコアタイムのあるフレックス制度だったのですが、その時間に働くことが難しいという声もあって、コアタイムも廃止しました。現在は、育児だけでなく通院や兼業などにスイッチワークを活用する社員もおり、柔軟な働き方の実現に寄与していると思っています。

画像出典:kaonavi Future Deck 20201001

― コアタイムを無くすというのは聞いたことがあるのですが、「細切れに働いてもいいんだよ」と会社の制度として打ち出しているのは、革新的だなと思いました。

ありがとうございます。「すごくいいね」と社内外からも評価していただけて、社員の声から生まれたすごくいい制度だったなと思います。

― 逆に、働き方の変化によってなくなったものや制度などはありますか?

固定電話がなくなりましたね。WEBの電話や携帯電話を活用して、代表電話をなくしたのは珍しいかなと思います。
もちろん、導入にあたり(管理部門だけでなく)関係する部署の皆さんの協力があってこそですので、努力の結果といえるかもしれません。
また、もし今後、再び完全在宅勤務をする必要があったときには強みになるかなと思います。

『MY WORK STYLE』とは?

― 「MY WORK STYLE」とはどんな制度でしょうか?

主に3つから成り立つ制度です。
「働く場所を自由に選択できること」、コアタイムのない「スーパーフレックス」、あとは「スイッチワーク」です。

― 場所の選択ですと、自宅・自社オフィスだけでなく、他の場所でも働けるということでしょうか?

セキュリティ要件を満たして、会社に届け出て承認が下りれば可能です。例えば、事情によりご実家に帰らなければいけないという時なども(要件が満たされていて)申請をしてもらえればOKです。月に1件くらいはコンスタントに申請がある感じですね。

画像出典:kaonavi Future Deck 20201001

― 11月に新しいオフィスに移転されたと伺いました。 この状況下ですが、皆さんどんな風にオフィスを使用されていますか?

座席は、基本的にフリーアドレスになっています。デスクと椅子が整然と並んでいるという感じではなく、ストレスなく働けるよう様々なエリアを用意しています。
弊社では、きちんと自分のなすべきことをやって成果を出すことが重要であると考えているので、会社内で働くときも“今日の自分にあった一番効率よく働けるエリア”で(それぞれ)勤務をしています。

― ちなみに、オフィスの中で小野さんのお気に入りのエリア・よく仕事をしている場所はどこですか?

私は、3方が囲まれている集中スペースと呼ばれるエリアや、電話ボックスのような一人でミーティングできる席を、よく使っています。逆に開けたエリアでコミュニュケーションを取りながら仕事をするスタイルの人や、今は出社している人数も少ないので、景色のいい会議室にこもって集中する人もいるみたいですね。

―出社したくなるオフィスっていいですよね。

おしゃれなスピーカーがいたるところにあって、自分の好きな音楽を流せたりもしますよ。

―それはすごくいいですね!

いろいろな社員のニーズに応えられるオフィスなんじゃないかなと思います。


これからの“はたらき方”

― 新しい制度もスタートをされている中ですが、社員の皆さんからの反響はいかがでしょうか?

満足度は高いと思っています。また変えなくてはいけないときが来るかもしれませんが、今現在は「MY WORK STYLE」を中心に、「すごくはたらきやすい。」「満足度は高い。」と社員からの声が挙がっています。

―はたらき方に対する今後の課題や展望を教えてください。

社員の一体感を醸成するためには、もう少しコミュニュケーションの面で何か施策を打たないといけないと感じています。
過去にも1日2時間くらいの雑談用のZOOMスペースを開いてみたのですが、あまり上手くいかなくて…。まだ、次の(コミュニュケーション活性の)効果的な施策が見えてきていないので考えていきたいなと思います。
評価の部分でも、在宅勤務が当たり前になる中、これまでとは違う軸を設けるなど、人事として改善していける施策があるのではないかと模索中です。

― これから、社会人になる人はまた新しい価値観を持っていたりと思うと、考えることがたくさんありますね。

そうですね。何年か後には、(在宅勤務などが)当たり前という世代が入社すると思うので、色々な価値観のメンバーに対応できるように、考えなくてはいけないなと思っています。

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MINA

仕事もプライベートも充実させたい! と思って最近転職。インドアのアウトドア派。面白そうと感じたらまず行動がモットー

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