リモートワーク・副業・働き方改革…
近頃たくさん聞くようになった言葉たち。実際にはたらき方が大きく変わった人もいると思います。では、他の人はどんな“はたらき方”をしているのでしょうか?
今回お話しを伺ったのは、株式会社エンファクトリーのライフデザインユニットで働く栗原さん。株式会社エンファクトリーの人材ポリシーは「専業禁止!!~生きる力・活きる力を身に付ける」いったいどんな取り組みをされているのでしょうか?
― まずは、御社について教えてください。
栗原さん(以下、栗): エンファクトリーの“エン”は人のご縁を意味する「縁(エン)」を意味しています。創業してから10年ですが、たくさんのご縁を頂き、一人ひとりが自律的に生きる姿勢と実践を大切にしています。また、自律的な生き方を支援する意図で「生きるを、デザイン。」という企業理念のもと活動をしています。
― 御社の事業・サービスについて教えてください。
栗: 事業自体は3つの柱で行っています。
1つ目はショッピング事業で「STYLE STORE」というECサイトを運営し、つくり手と呼ばれるこだわりのプロダクトを販売しています。
2つ目は専門家マッチング事業で弁護士や税理士など“専門家”の方たちのブランディングやマッチングなどを行っています。
3つ目は人材/組織開発支援事業で、人材や組織開発の支援事業として「複業留学」という越境型研修サービスや社内のコミュニティツール「Teamlancerエンタープライズ」というツールを提供しています。
「専業禁止!!」
― 御社は人材ポリシーで「専業禁止!!」を掲げていらっしゃいますが、かなり印象的なポリシーですよね。
栗: ユニークですよね。ただ、本当に禁止している訳ではないんです。
複業を通し、ホームからアウェイへ越境することで、多くの学びや気づきを得て、「生きる力」を身に付けることを目指しています。
― どれくらいの社員の方が副業をされているのでしょうか?
栗: 社員の6割くらいに副業経験があり、常時5割くらいが副業をしています。
― ちなみに、栗原さんは何か副業をされていますか?
栗: 実は私がエンファクトリーに入ったのは2020年の4月で、直近は介護業界に在籍していましたが、仕事を通して地域福祉などに興味がわいて、昨年にソーシャルワーカーの資格を取得し、今年からソーシャルワーカーとしての複業をスタートさせました。
― 御社は2011年の創業時から「専業禁止!!」を掲げていらっしゃるとのこと。さきどりしているなという印象を持ちました。
栗: そうですね。10年前だとほとんど複業という考えも広まっていなかったと思いますね。実は、弊社も最初から複業する人が多かった訳ではないんです。
― そうなんですね!
栗: 複業を通じた学びや経験を共有するために「en Terminal」という社内イベントを定期的に実施しました。半年に1回開催され、複業をやっている人が自分は複業でこんなことをやっていますと、プレゼンをします。態度表明をすることで、本人の仕事へのコミットメントも高まり、周りのひとも興味喚起され、一歩踏み出すきっかけになりました。
オープンにすることが大事
栗: 弊社の複業は基本、何をやってもよいのですが、ルールが1つだけあります。それが複業を『オープンにする』ことです。オープンにする場所としては「en Terminal」のほかに、「Teamlancerエンタープライズ」という社内ツールがあり、そこで共有するルールになっています。
複業をオープンにすることで、本業へのコミットメントが高まり、周りからも応援される良い循環ができます。聞く側も「自分もできるんじゃないか」とハードルが下がっていきます。そうやって、「Teamlancerエンタープライズ」をはじめとした社内のコミュニュケーションツールで相互理解が深まっていくと、社内で多様な情報が流通するようになり、大小様々なイノベーションが起きてくるんです。
― 何をやってもいいというのが驚きです!皆さんどんな複業をされているのでしょうか?
栗: CBOの清水は世界中にハリネズミの愛好家がいることに気づき、インバウンド需要を見込みハリネズミと触れ合える「ちくちくCAFÉ」の運営や、多様な企業のコンサルティングをしていますし、犬のパグの洋服をデザイン・制作し、販売している者もいます。デザイナーであれば地元の自治体のWEBサイトの作成を手伝ったり、バルーンのギフトサイトの運営をお手伝いしたりとか、ほんとうに様々ですね。
パグ・はなペチャ犬グッズ専門店 HANAPECHA YAHANAPECHA YA
世界に一つだけのオーダーメイドバルーン Balloon Kitche
― そうして、得た経験や情報を「en Terminal」や、「Teamlancerエンタープライズ」で社内に発信していくんですね。
栗: この前の 「en Terminal」では、複業をやっていない人に自分が複業をするとしたら? という「妄想複業」をプレゼンしてもらいました。
妄想でも語るためには頭の中で整理する必要がありますし、語ることで複業へのハードルが下がったり、弊社には応援する風土もあるので、一歩踏み出せる社員も増やして行くことを目指しています。
― 興味はあるけれど、一歩が踏み出せないという方も多いように感じます。
栗: そうですね。オープンにするという組織風土があり、まわりのひとから影響を受けながら、「Teamlancerエンタープライズ」というコミュニティツールを活用することで、ハードルは下がると感じています。
― 副業を解禁すると、本業がおろそかになったり、情報の漏洩が起きたり、人材の流失が起きるんじゃないか? という懸念もよく聞きます。
栗: うちの場合はすべて逆ですね。ミッションに対して成果を出すぞという気になりますし、オープンにするというルールがあると、よい意味で牽制が効き、情報漏洩等の悪いことはできにくくなります。自分が必要とされる場が複数あるというのは、マインドも安定し、離職リスクも下がっていったという経緯があります。
― 副業やパラレルワークをスタートするにあたって、個人・企業それぞれの立場で重要なことや考えなければいけないことはどんなことでしょうか?
栗: 個人としては、一歩踏み出す勇気がすごく大事ですね。ただ、踏み出す勇気があっても、まわりが応援する風土が無いとなかなか踏み出せないと思います。その意味で、個人と組織がうまくかみ合うことが大切だと思います。
― 例えば、こんな複業をしたい! となったときに会社として支援する仕組みなどあるのでしょうか?
栗: 相談をすると誰かが答えてくれますね。会社からの指示を受けて動くのではなく、自分から動き、発信できる自律性を大事にしています。オープンに発信し何でも聞ける雰囲気があるので、応援してくれるサポーターがたくさんいるイメージでしょうか。
― お話しに出ている「Teamlancerエンタープライズ」について、教えていただけますか?
栗: 弊社はツール会社ではないのですが、普段の社内のコミュニケーションを社外でも活用していただくためにどうしたらよいか、と考えてできたのが「Teamlancerエンタープライズ」です。機能の中でも、エンファクトリーらしいのは「チーム」だと思います。
例えば、キャリアコンサルティングの国家資格を持つひとが立上げた「広がるキャリコンの輪」や、異なる営業部門の担当者が集まる営業のノウハウ共有チームや、テニスや卓球等の部活動まで、どんどん新しいチームが立ち上がっていて、これが僕はイノーベーションだと思っています。多様なメンバーが、部を越境してひとつのチームに集まり、気軽にコミュニケーションを取れるが魅力ですね。
「Teamlancerエンタープライズ」で共有する際、一番ベースになるのがユーザーという機能です。自己紹介だけでなく、自分が今までどんなチームやプロジェクトに参加してきたかもアーカイブされていて、これを確認した上でコミュニケーションを取ると、話が広がったり、思ってもみなかったアイデアが湧いたりします。他社様でも自律的人材育成やコミュニティ活性化、副業管理等の目的でご活用頂いています。
「複業留学」
栗: 弊社が手掛けている越境型研修サービス「複業留学」でも「Teamlancerエンタープライズ」を体験することができます。「複業留学」は2~3カ月間、週3~8時間程度、中小・ベンチャー企業に留学することができ、越境体験の中で気づきや学びを得て、自律的な人材を育てる越境型の研修サービスです。
留学生や所属する組織の方、また受入企業の方が、「Teamlancerエンタープライズ」を活用し「複業留学」の取り組みを共有できるようになっています。
― 「複業留学」は“副”ではなく、“複”という文字を使うんですね。
栗: 自分が所属しているところが主で、それ以外が副という意味での副業ではなく、パラレルに存在する意味で複業という言葉を使っています。
― 会社が研修として、自社以外で働くことを取り入れてくれると複業へのハードルも下がりますよね。
栗: 他社へ留学する際は、「自分は何ができるのか」のキャリアの棚卸しが大切になりますが、経済産業省のアンケートによると7割以上の人が自分のキャリアの棚卸をしたことが無いという結果があります。
複業留学では、まずはご自身のキャリアを「アピールシート」に書いて棚卸しをして頂きます。でも、ずっと同じ会社に居続けている場合など、棚卸しの機会がないので苦労をされる方もいらっしゃいます。また、ゼロからミッション設定をし、自分でミッションを創る体験に戸惑われる方もいらっしゃいますね。
複業留学を通し、視野が広がった、自発的に仕事に取り組むようになった、自社の課題が改めてよく見えるようになった等の声をいただきます。越境体験を通し、成長が実感できるケースが多いようです。
これからのはたらき方
― “はたらき方”について、今後の展望を教えてください。
栗: 弊社の代表はよく、「株式会社自分自身」という表現をします。
VUCAの時代と言われますが、先行きが不透明な時代にあって、状況を捉えて柔軟に溶け込み、自分で決断して動くことはとても大切です。そうした自律的な生き方が、「生きるを、デザイン。」につながるのだと強く思います。
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